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片頭痛の原因~後編~

前回は、「脳の圧迫ストレス」が慢性的な頭痛の原因であると説明しました。

今回は慢性的な頭痛のひとつである片頭痛の原因について私見を述べたいと思います。

片頭痛とは頭部の片側に見られる強い頭痛のことをいいます。
こめかみ痛などなんでもかんでも辛い頭痛は片頭痛とひとくくりにされていますが、厳密に言えば原因がまったく違います。

では、片頭痛の原因は何なのか?

それは、腎臓の機能低下による「内臓体壁反射」です。

内臓体壁反射とは、簡単にいえば、内臓の機能が低下すると、その内臓に関連する筋肉が緊張収縮をおこし身体表面に症状が現れます。これを「内臓体壁反射」と呼びます。

なので、どの内臓が機能低下しているかで頭痛の部位は異なるのです。

腎臓の関連筋は大腰筋で、第12胸椎~第4腰椎の横突起から始まり大腿骨の小転子という部位に付着しています。股関節を屈曲(もも上げ)、腰椎前弯の形成、背骨の安定などの働きがあります。

腎臓の機能低下により大腰筋が緊張収縮すると、腰椎前弯が消失します。

脳の圧迫ストレスによりストレートスパインが生じた状態(すでに大腰筋は緊張収縮している状態)で、

疲労した腎臓側の大腰筋がさらに緊張収縮し筋膜を下方へ引っ張るので同側の頭痛が強くおこります。これが片頭痛の原因となるのです。

腎臓の機能低下は、片頭痛以外にも目の奥の痛み、背中の筋膜をより引っ張るので後頭部痛の原因にもなります。

なので、片頭痛は腎臓の機能低下ですが、こめかみ痛は胆のう、緊張型頭痛は脾臓(ひぞう)・リンパ系の機能低下なので、基本的な原因臓器は異なります。

まとめると、片頭痛を治すには

脳の圧迫ストレスを解除し、腎臓の機能を改善させることが必要になるわけです。

頭痛薬を乱用すればするほど、肝臓の機能が低下し脳の圧迫ストレスを悪化させ、頭痛薬の代謝産物を腎臓が尿としてよけいに排出しなければならず、腎臓は疲労して機能が低下してしまいます。

つまり、痛みをとる代償として片頭痛の原因を悪化させているわけですね。

さらに、肝臓の機能低下による前額部上部の痛みが出現し、これが薬物乱用後の頭痛の原因にもなるのです。

ちなみに脳の圧迫ストレスが強い人は、脳せきずい液の貯留が著しいので頭の幅が大きく、ハチ周りが尖った頭をしています。確認してみてください。

ありがとうございました。


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