「遊び」について本気で考察する。


大学生は人生の夏休みとよく言われますが、

僕は「一生」夏休みが良いです。

若者がこれを言っているのは許されますが、大人が言うとちょっとヤバい奴な感じになります。先生が言うとヤバすぎる感じになります。

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1: 僕の状況

年齢的には大人。

妻もいて、可愛すぎる子どももいる。

仕事:大学の先生・NPO・翻訳・英語教室

働き方:週7日で働いているとも言えるし、週0とも言える感じ。

趣味:遊ぶ事。最近はSUPサーフィン・ドッジボール・大縄

好きな事:遊び方を考える事・遊ぶ企画をする事

目標:家族で2年後世界中を旅する・無人島ゲット

夢:本当の気持ちを大切にして生きられる世界を見る

2: 「遊び」とは一体?

それでは、本題の「遊び」って一体なんなんでしょう!?

遊びの定義には色々ありますが、

僕の好きな本、Stuart Brown博士の"Play"と言う本によると、7つ要素があります。今日はこちらを使っていきます!

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ちなみにこの博士は、The National Institute for Playと言う非営利団体を立ち上げていて、「遊び」を科学する権威です。


7つの要素

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Apparently purposeless・Voluntary ・Inherent attraction ・Freedom from time・Diminished consciousness of self ・Improvisational potential・Continuation desire 

いかがでしょうか。一つずつざっくり見てみましょう!

1つ目の、”Apparently purposeless”は、「実利がない」、「生きていくための実用的な目的はない」って事ですね。だからこそ、多くの大人は「遊び」を「無駄」だとする訳ですね。

2つ目、"Voluntary "はボランティアと語源が同じです。自発的なものであり、誰かに強いられるとか、仕事でやるって事じゃない。

3つ目、"Inherent attraction"。それ自体が楽しい。やってて気持ちが良い。退屈を取り除いてくれるもの。

4つ目は、"Freedom from time"、ステキな言葉ですね〜 時間から開放される訳です。時の流れを忘れてしまう!

5つ目は、"Diminished consciousness of self "です。自分がカッコよく見えるか・カッコ悪く見えるかを忘れてる。自分が何か考えていることさえ忘れている。「ごっこ遊び」ではなりきりますもんね!

俗に言う、チクセントミハイの"flow"の状態。ゾーンに入る、その瞬間を生きているってことですね。

6つ目の"Improvisational potential"は、決まったやり方がたなく、その時の思いつきが活かされる余白があるってことです。遊びはその場のノリで進化する。子ども達の遊びが天才的な理由はここですよね。一つの遊びが全く違うところに行き着く!

そして最後の7つ目は、"Continuation desire "です。「辞めたくない」って気持ち。もっとやってたいなって、感じるフィーリングです。

これがあるから、遊んいでる途中に何か困難(例えば、誰か邪魔したり、喧嘩になったり)があっても、柔軟に解決しようとするのです。

雑にまとめると、「遊び」の7つの要素とは

1: 生きるためには直接役に立たない・2: やりたくてやる・3: 楽しい・4:時を忘れる・5: 自分を忘れる・6: どう遊んでも良い・7: ずっとやってたい

3: 自分の「遊び」は遊びか?


是非、自分が「遊び」だと認識していることが、当てはまっているかチェックしてみてください!

例として、最近大好きな「SUP サーフィン」を7つの要素の観点から検討したいと思います!

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生きるためには直接役に立たない:YES 波の上を速く移動できてもね・・・

やりたくてやる:YES  そのために、家事を光の速さで終わらせてます。

楽しい:YES 真冬に海に入るぐらいですからね!

時を忘れる:YES 気がついたら昼飯の時間です。

自分を忘れる:YES 超下手くそです。でも気にしない。

どう遊んでも良い:YES 波に乗っても乗らなくても。なんなら浮いてるだけでも良いですし!

ずっとやってたい:YES 最近は毎朝起きてすぐ波チェックです!

それでは大人が大好き「飲み会」はどうですかね!?

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梅原的観点から考えてみます。

生きるためには直接役に立たない:YES?NO? 

これは時によりますかね・・・目的ある飲み会がつまらない理由はこれですかね。

やりたくてやる:YES?NO?  ビミョーですね。そう言う飲み会もあるし、やる理由がある時もありますね・・・

楽しい:YES? 大体楽しいけど、楽しくないことも。なんで楽しくないことがあるかを考えるのが大切かも。

時を忘れる:NO酔っ払って死んでたら忘れますが、時間はみちゃいますね。。。時々楽しい会は、気が付いたら「朝」ってのはありますけど!

自分を忘れる:NO僕は飲み会の時は冷静ですね。

どう遊んでも良い:NO 飲み会は改良する、違う感じにする余白はあまりないかもしれませんね。場所とかにもよるけど・・・ルールは一応結構あるかもしれない・・・

ずっとやってたい:NO ずっとではないですね。たまにぐらいが良い!

4: 「遊び」のまとめ

「飲み会」が実際に遊びかどうかがポイントでありません!

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自分が「遊び」と認識していることが「遊び」なのかどうかを真剣に考えることが大切だと思います。

遊んでるつもりでも、意外と「遊び」に必要な要素を満たしていないかもしれません。僕にとっての「飲み会」が「遊び」じゃないように。

「遊び」かどうかは精神的にどう感じるか

カフェに行く。ジムに行く。

これは場合によっては、「遊び」ではありません。

カフェで何をしますか?ジムで何をしますか?

そして何より「どのような気持ち」ですか!?と言うことですね。

大人がジムでトレッドミルで走る VS 子ども達が外で鬼ごっこをする

大人は目的が明確にある気がします。楽しいかもあやしい・・・

大人になるほど、「遊び」を日々の生活に入れるのが難しいと思います。

なんてたって、「実利ゼロ」ですからね!無駄だと思ってしまいがち・・・

でも「遊ぶ」ことで結果として得られる恩恵はとてつもなく多いのです。

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僕の好きな名言。遊ぶとはこう言うことですよね!!!

5: 「遊び」の素晴らしい効果

遊ぶことで得られる効果は凄まじいと言われています。

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かなり色々な効果が言われているのですが、

リラックス・脳機能の向上(記憶とかも)・クリエイティビティとか生産性の向上・他の人との関係性を築く・新たな視点が手に入る・感情を整える・エネルギーアップ・睡眠改善・自信がつくなどなど

凄くないですか!? 

仕事で成果を出して行くために、超重要で手に入れたい要素が満載な気がします。

英語では「遊び」に関する論文めちゃめちゃあるので是非読んでみてください!!

こちらのサイトに有名な論文はまとまってます!!

6: 大人が本気で遊ばなきゃいけない理由。

最後に、僕が本気で「遊び」こそ大切だと思う理由を紹介したいと思います。

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「遊び」を大切にする=自分を大切にする

「遊び」には実利がありません。

自分の持っている素直な気持ち、正直な感情にただ動かされて行う、その人の最も本質的な部分の表現だと思います。

「遊んでる時間」とは自分らしく生きている時間だと思います。

遊ぶことで、「俺はこれが大事なんだ!」って世界に主張しているんです。

だからこそ「遊び」を通して本当の自分を知ることができます。

「遊び」を大切にする=社会を大切にする

色々な遊びがあります。

楽しく遊ぶには仲間が必要なことがあります。

安全に遊ぶには安心できる地球・環境・場所も必要です。

遊ぶことは、自分の住む場所を想う気持ちを育むことです。

「遊び」を大切にする=本当の繋がりを大切にする

遊んでいる時、人々は丸裸です。全てが曝け出されます。

一緒に遊んでる仲間も、自分自身もみんなイコールになります。

本当の繋がりが、「遊び」を通して生まれます。

僕たちは何のために一生懸命生きているのでしょうか。

「幸せになるため」だと思います。

「遊び」は子どもだけのものではありません。

「遊び」に関して数々の言葉が残されています。

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もし、「遊び」を忘れてしまっていたら、少しずつ思い出してみてはいかがでしょうか!??

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