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大好きな実家の話

お気楽フリーターの私には珍しく先週は土日休みだった。

実家に帰りたい。

気まぐれな気の滅入り、蓄積されるストレス、ホームシック、悪いと思いつつも時々感じてしまう恋人への疲れなど、実家に帰りたい原因は沢山あった。

そして金曜日の仕事終わり、一度帰宅し必要なものだけ急いで持って電車と新幹線で実家へ。
実家の最寄り駅はワンマン運転の私鉄で、終電が早いのと運賃が馬鹿高いなどその他いろいろな理由でできれば乗りたくない。なので必ず新幹線の駅まで家族に車で迎えに来てもらっている。


駅から実家まで車で20分程。迎えに来てくれた母が車内で、「なっちゃん(猫)が病院で注射をしてもらった」とか、「ももちゃん(猫)ももうあまり外に出ないでずっと寝ている」とか、「夕方ここで大きい事故があった」とか、「カワチに行ったらあつこさん(友人)に会った」とか、主に飼い猫や犬のこと多めで近況など教えてくれた。


実家の冷蔵庫では缶ビールが冷やされていて、母はお肉を焼いてくれてお刺身まで出してくれた。もはや王様である。母と金曜ロードショーのペットを見ながらビールを飲む。まさに実家らしくて嬉しくなった。


土曜日の朝は、なっちゃんに顔と首を踏まれて起こされた。
ぷにぷにの肉球の感触が直に顔に感じられるのは悪い気はせずむしろ気分が良かった。そのままなっちゃんと昼まで二度寝して、14時くらいから誰もいない家で1人、眠る猫と犬を気にしつつビールを飲む。18で実家を出て以来東京で一人暮らしを続けて母を悩ませてはいるけど、私は家を出て良かったのかもしれない。アル中ニートが完成してしまっていたかもしれない。

庭で寝ている大ちゃん(犬)を夕方くらいに玄関に入れてあげてご飯をあげる。食べ終わったらまた寝てしまう。
そうしていると母がパートから帰ってきて、舞茸の天ぷらを揚げてくれてまたビールを飲む。ああ、ずっとこのままがいい。東京に戻って仕事などしたくない。


日曜日もやはりなっちゃんに踏まれて起こされる。この後も土曜日とほとんど同じことをして夜まで過ごし、帰りたくないと言う気持ちをビールで流し込む。

この日はおじいちゃんおばあちゃんと外食。おばあちゃんと朝ドラの話をするのは楽しいし、お酒をたくさん飲む私に喜ぶおじいちゃんを見ると嬉しい。まだまだ長生きしてね。


私は家族が大好きなので実家が大好き。家族との会話はなぜあんなにほっとするのか。うちの子(犬猫)はなぜ世界一可愛いのか。
またすぐに実家に帰ります。

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