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写真を撮るための悲しき等価交換の法則 夏のPhotoブレ幅旅7日目 網走〜摩周~標茶~弟子屈編

こんにちは、あなたのココロのスキマ♡、写真と旅でお埋めします、hirotographerです。

夏のPhotoブレ幅旅も7日目に突入した。セミならもう死んでいる頃である。でも調べたところ実はセミは1ヶ月くらい生きるらしい。誰だよ!一週間でセミ死ぬって言ったやつ!セミの気持ちにもなってやれよ。やっぱりあと4倍は生きれます、ってどんな顔をしたらよいんでしょうか。

さて、朝起きると空が赤に焼けている。これは来た!
この時期にしか撮れない卯原内の真っ赤なサンゴ草を最高の朝焼けの中で撮りたかった。はやる気持ちを抑えきれないが実はこういう時が一番危険なのだ。機材落としたり、三脚蹴り飛ばしたり、転んだり、だが今回の迫っていた危機はそのいずれでもなかった。

完璧なシチュエーション

車中泊したので徒歩0分。完璧なマネジメント。撮影角度も昨晩のうちにおおよそ決めてある。
それでも三脚カメラを抱えてダッシュする。光線状態は数十秒で変わる。角型フィルターも冷静に取り付け、シャッターを切り始める。



……

………

……………


私: …かゆい?





蚊: ……うま!




かゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆい!!

割と気温も高く短パンのままだったので蚊に刺されているようだ。

やがて白んでくる空。照らす光に映された私の生足にはびっしりと蚊の群れが!!よく蚊にさされる実験とかで見るレベルのやつ。ほんとにびっしり!




ぎゃーーー!!




と叫んで三脚も放置し、飛んで車に戻り長いパンツに履き替える。靴下も今朝着替えればと昨日の温泉で履き替えたやつのままだったので変える。それでもすごい勢いでまとわりつく蚊。虫除けスプレーを乱射するが風の強さに虚しく飛散していく…

顔も含めて全身になんとか虫除けを振りかけるとだいぶ効き目があり、なんとか撮影に戻れるレベルに・・・。

それでも初期に喰われた足はずっとかゆい。そしてしばらくして虫除けの成分が揮発すると再び容赦ない襲撃が始まる。本当にヤバい蚊量。対策しなかったら、全身の血を抜かれた遺体が転がっていたんじゃないかくらいのヤバさ。他に人がおらず自分に集中したのも影響してそうだ。

撮影を続けるものの、撮る→払い除ける→撮る→払い除けるのリズムが次第に早まっていく。ガンズのParadise Cityのアウトロ、と言ったらわかるだろうか?虫除けスプレーは揮発性。いずれはそのバリアも破られる。

私自身の血を捧げる等価交換の結果手に入れた絶景がこれ。吸われた分だけ赤く染まっている…

jpegをiPhoneの写真アプリで少し直しただけでこれ!

少し雲に朝日が被ってきたこともあり、一瞬の光芒を写しとると三脚担いで再ダッシュ。距離をとってから三脚をたたんだり、フィルターを外したりするものの、追手はすぐに迫ってくるが何とか切り抜けた。

・・・気づけば一匹車内入り込んでいたが…


かゆみを癒すには温泉が一番!
ということで40kmほどの斜里温泉 湯元館へ。
より成分が濃いという第二の湯に入浴。朝一番の誰もいない温泉は心が洗われる禊。浸かると43〜44℃くらいのお湯が体を包み込み、えもいわれぬヌルスベ感とたまらないモール臭。
湯から上がって乾くと少しキシキシ感のある独特な印象。蚊の襲撃の記憶を洗い流す。

ちなみにくる途中でこんな写真が撮れました。永遠とは?

永遠という言葉なんて知らなかったよね


知床行くか摩周湖方面向かうかひと悩みするも明日の天気を見ると摩周湖は今日の方が良さそう。知床も明日の方が涼しそうだ。天空への道に寄り道してからUターンし、神子池方面に向かう。

スピード出し過ぎは本当に昇天するので注意。

神子池かんのこいけは久しぶりの来訪。昔は木道はなかったので撮影する角度が取れなくて苦労した記憶があるがすっかり整備されてて人気ぶりが伝わる。平日でもひっきりなしに車がやってくるほどで10台くらいは車が止まっている。

ただ、スポットではあるものの撮るのめちゃくちゃ難しい…
今回も標準ズームから望遠、PLフィルターから長秒露光まで試したけれど答えが見つからない。

撮影に集中していたらめちゃくちゃお腹が空いたので多和平へ向かう。目的は星空の黒牛ステーキだ。

メニューを見ると「炭火焼ステーキ」とあるのでこれを注文。「炭火焼いいですねぇ」というと「いえ、これこのキッチンで焼くんですよ」と。

「炭火は準備できるんですけど」とおっしゃるので「私肉焼ける人なので炭火さえ用意していただければ一人でできます」と伝える。
結果、炭火で焼いてよいことになった。行ってみるものです。

テラスで炭火焼
バーナーで炭に火をつける

Beforeの状態で肉のエッジが既にダレているのでおそらく冷凍かな?電子レンジで解凍したのかも。

焼く前

炭をバーナーで焼いて持ってきてくれるんだけど、炭がデカいので自分で叩いて遠火にする…が一瞬で焼けてしまった。

注文時に脂は多いですかと聞いたら「そうですね!」と返されたのだけど、むしろ噛みしめるほどに赤身が旨い系のお肉でした!ライスとサラダで500円、なのでコスパはアレですが炭火焼できたのでOK。肉料理はエンタメであるべし。

焼き中
焼いた後、よいメイラード反応
完璧なミディアムレア

食後に飲むヨーグルトも買ってしまった。

プリプリでキュアキュアな飲むヨーグルトでした
ついでに牛スナップ

腹ごしらえを終えたので摩周湖へ。第三展望台の駐車場は有料。入るなり、係員のおじさんが「ラッキーですねぇ!今日はばっちり摩周湖見えてますよ!昨日はダメだったんですけどね!」と食い気味に話しかけて混乱する私を尻目に500円を徴収していく。

何気に摩周湖は3回目なんだけど、全部晴れ。噂に聞く霧の摩周湖って実在するんだろうか…もはや都市伝説だと思うんだけど違いますか?

太陽の位置も影響してか摩周ブルーがいつになく美しい。

摩周ブルー

一休みしたくなったのでTHINKAというコーヒー屋さんを見つけたので休憩がてら入る。聞けば本日グランドオープンとのこと。水出しコーヒーをいただく。ほのかな酸味が美味しい。自家製のコーラもスパイスの香りが爽やかでゴクゴク飲み干してしまった。

前面採光できる作り
椅子などの家具もおしゃれ。
水出しコーヒー


ちょうど良い時間になったのでカフェを出て再度摩周湖の第一展望台へ。先程ロケハンも兼ねて見ていたが、摩周湖と反対側の方向に硫黄山を望み、何も邪魔するものがなく夕日が沈む絶好のロケーション。山の端に隠れるタイミングでの光芒狙いでシャッターを切る。絶好の時間帯。よい撮影になった。

大満足したところで、今晩も車中泊なのでまずは風呂に入る。川湯温泉はパークウェイホテル。こちらもモール泉だが宿泊もやっているのに立ち寄りで20時まで対応しているのがありがたい。特に内湯が新鮮で湯量も多く38℃くらいの長く使っていられる温度。後ろ髪惹かれる思いで上がった。

晩御飯はコンビニでもいいけれどできればお店で・・・と思って探していたら川湯温泉の近くはどの店も営業していない。弟子屈方面で探すと20時まで弟子屈ラーメンがやっている!というわけで腹ごなし。懐かしい感じのする一方、香ばしく旨味溢れるスープが特徴的。

てしかが、と読む
ラーメンの摩周湖や〜(適当


美味しくいただき、充電完了あとは美幌峠で一晩明かします。
さて、明日の朝は雲海が出るのでだろうか?13℃くらいまで冷え込み、風速は1mほど、晴天の予報なので期待して今日は眠ります

というわけで7日目も無事旅とnote続けることができました。特に狙い通りの写真が撮れたのは心から嬉しい限り!!スキ&シェアで応援いただいているみなさまのおかげです。ありがとうございます。

引き続き道中をnoteにまとめていきたいと思いますので是非チェックしてみてくださいね。

8日目はこちら!!↓

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