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過去の自分に伝えたいこと:共同学習の効果

人生の大半を、学びというものは自分だけでほぼ完結するものだというふうに考えて生きてきました。学びの形態は、教室の中にあっては先生から自分へという流れの中で、読書をすれば著書から自分へというかたちで情報が流れるのだという考え方です。これこそが学びであるという考え方です。

しかし、大学院に入ってグループディスカッションを行う、学会活動を行なってワークショップに参加したりするようになって、そういう考え方が、いかに自分の学びを妨げているかを強く感じるようになりました。教師や本の著書からだけではなく、周りで一緒に学習に参加している人たちの中にこそ、次の学びにつながるヒントがあるのだということを感じるようになったわけです。

もっと若いうちに、この共同学習の効果に気がついていれば、長年の学びの姿勢は違ったものであったはずですし、人生も変わっていたかもしれません。遅まきながらも、この効果を人に広めることの必要性を感じ、オンラインツールの活用による会議の活性化・アクティブラーニングの効果向上のための勉強会を始めました。

大学で教えるようになってからは、こうした考え方の変化に基づいて、少しずつではありますが、学生諸君が一緒に考え、それをお互いにシェアできる工夫を行なってきたつもりではありますが、まだまだという気がしています。来月から新学期が始まりますが、授業改善をどんどん進めたいという意欲が湧いてきました。方向性が見えれば、あとは実効あるのみですね。Execution, execution, and execution!

最近の学会での学び

小島よしおさんが小学生向けのYouTube動画をやっていることをたまたま知りました。「小島よしおって、今何してるんだろう?」という妻との話合いがきっかけでYouTubeで見つけました。その中で、彼が繰り下がりのある引き算について教えている動画がありました。早稲田教育学部(今私が教えている学部です)出身の彼は、もともと小学校の先生になりたかったそうです。かたちを変えて、それを実現している姿は、素晴らしいと思います。

この動画を見ていて思い出したのが、最近の学会で、退職された中学校の先生が、現在オンラインツールを使っての授業普及のために、いろいろな学校を回られているとのことでしたが、その方の発表の中で、やはり繰り下がりのある引き算の教え方について話されていました。Jamboardを使っての説明がとても生徒に伝わりやすいというお話に、なるほどなと思って聴いておりました。その学会での様子の動画がないので、私がその先生の説明を思い出しながら、参考動画を作ってみました。小島さんの説明と比べてどうでしょう。双方向性のある分、Jamboardを使う方が面白い授業になるとは思いますが、しかしさすが芸人、演出については小島さんに見習うところ多です。

今日もお読みいただきありがごうございました。Noteのコミュニティの中での交流を増やしたいと思いますので、もちろん「スキ」はたいへんありがたいのですが、「コメント」もたくさんいただけると嬉しいです。

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