【腑抜け】の紹介


【腑抜け】

先日、1年ぶりくらいに描いたアクリル画を紹介します。私が何を思って描いたのかをダラダラと文章にしましたので、良かったら最後まで読んでいってください。

まず、意味ではなく、何が描かれてるか説明しておきます。
左から、こぼれた油、赤の絵の具が塗られたピーマン、赤の絵の具と使用された筆、壊れた包丁、まな板の上に置かれたパクチー、です。

ただの静物画みたいですが、人物(を投影してるもの)が2つあります。ピーマンとパクチーです。ピーマンは私で、パクチーは私が憧れるような人です。

パクチーはかなり癖があり、自己主張が激しい野菜で、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれます。好きな人はめちゃくちゃ好きで、パクチー目当てでお店に行く人とかいるくらいです。

そんなパクチーに投影してる人物像は、自分をしっかり持っていて、賛成も反対もハッキリ意見を言う人です。厳しい意見も言うので嫌う人もいますが、そのぶん熱狂的な支持者がいたりします。まぁ所謂、芯が強いカリスマ的な存在ですね。

それに対して、ピーマン(自分)は好きな人も嫌いな人もいるっちゃいますが、めちゃくちゃ好きでそれ目当てでお店に行くって程の人はいません。つまり、凡人(凡菜?)です。
そんなピーマン(自分)はパクチーのように自己主張できる存在になりたいクセに、嫌われることを怖がって、皆に好かれようとして色々と自分自身に小細工をしています。

自分に油かかるように溢しているのは、ピーマンは油で素揚げをすると苦味が抜けて食べやすくなるということから、そうしています。少しでも苦味なくして皆から好かれようとしています。

自分自身に赤の絵の具を塗っているのは、パプリカになろうとしてることを表してます。ピーマンと同じ形ですが、パプリカは甘みが強く様々な料理に用いられ、比較的ピーマンよりも食べられやすいです。自分を偽ってでも、皆から好かれようとしています。


また、ピーマンは中身が空洞になっています。これは自分の内面が空っぽだということを意味していて、それをバレないように、中身が無い奴だと悟られないように、それをあらわにする包丁は壊しています。これも、中身が空っぽだとバレるとしょーもない奴だと思われることを怖がっていることを表してます。


そうやって皆から嫌われないように好かれようとして色々と悪足掻きしてますが、まな板に置かれているのは(結局選ばれるのは)パクチーです。人の手も添えられていて、今から料理に使われるであろうことを表しています。
また、影の向きから分かるように、光源(スポットライト)があるのはパクチー側であり、ピーマンは放置されているような感じになっています。

これで全ての説明は終わりです。軽くまとめると、自己主張できる格好いい人(パクチー)になりたいが、嫌われることを怖がっている腑抜けな自分(ピーマン)は皆から好かれようと様々な悪足掻きをしている。それでもやっぱり人気がある(料理に使われる)のは自己主張できる格好いい人(パクチー)である。という感じです。




かなり遠回りをした表現だったので、説明なしでは理解できないと思いますが、逆に言えば何にでも捉えれるような、想像の幅が広がる絵になったのかなと思います。Instagramのストーリーで考察募集した際も、色んな捉え方の人がいて楽しかったです。
めったに絵は描かないし、描いたとしてもネガティブな内容ばっかりですが、僕は凄く楽しんでます。たまに自分とガッツリ向き合う機会なので、これも大事なのかもなと思います。

ダラダラした長文読んで頂きありがとうございました。

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