【ネタバレ無し感想】グリッドマンユニバース、私の好きな映画です
1000円でステーキを食いに行ったら前菜で寿司とラーメンとトンカツをお出しされ、それらを食いきった後にようやくステーキにたどり着いたと思ったら即座にピザやらエビチリやらが運ばれてきた挙げ句デザートには十段のウエディングケーキが待っていた。これが実在する飲食店の話だったらオモウマイどころの騒ぎではなくもはややりすぎですが、これがそれほどまでの満足感を得られる映画の話だというのであれば、間違いなくやりすぎです。誰がここまでの神作を作れと言ったのでしょうか。ありがとうございます。
グリッドマンユニバースは素晴らしかったです。神作でした。点数をつけるのはおこがましいですが、評価することもお金を払って観に行った者の大切な責任なので、辛口で採点すると100点満点中5000点でした。率直に評価すると100000点ぐらいあります。
この映画の素晴らしい部分を一枚でまとめなさいと言われれば、私は迷いなくその時点から一番早い上映回のチケットをそいつに叩きつけます。観ればわかることを訊くな。観なければわからないことを訊くな。何を書いてもネタバレになってしまうので何も書けませんが、とにかくGRIDMAN、DYNAZENON、そして電光超人を追いかけてきたファンが辿り着くべきゴールであることは決して間違いないので、「ネット配信されるまで待とうかな」とか思っている人は今すぐ映画館に行きましょう。グリッドマンが呼んでます。スクリーンの前にはみんなが必要です。
このキャラとこのキャラが絡むといいな、このキャラとこのキャラの関係性の続きが見たいな、このキャラとこのキャラが共闘しないかな、等々様々な願望があるでしょう。私もありました。安心してください。全て叶います。それどころか我々の考えることなど制作陣はとっくに見透かしていて、さらにそれを上回るアツい展開、尊い展開が次々に繰り広げられます。心が奪われ、魂が抜かれ、脳がぶっ壊されます。
ここまで持ち上げといて実はこいつ円谷の回し者か何かじゃねえのかと勘ぐる方もいるでしょうが、残念ながら違います。むしろそうであればいいのに。ただ、私ごときが関わったところでこの映画はここまで素晴らしいものにはならないでしょう。脚本、作画、音楽、演技、その他作品を構成する全ての要素が完璧どころか理解が追いつかないほど高いクオリティでした。制作された方々には本当に感謝しかないです。
GRIDMANのファンの皆さん、生きる喜びを実感できます。DYNAZENONのファンの皆さん、人生の意味を見出だせます。電光超人のファンの皆さん、過去が報われ未来に希望がもてます。それほどまでに、グリッドマンを主軸とした一連の作品群の現時点での集大成として完成されています。
終盤辺りでボロ泣きするんだろうなと身構えていたら序盤で既に涙が出てきました。本当に泣けます。ニヤニヤしながら泣けます。それほどまでにアツい作品です。これから観に行く方は、上映が終了した後でたった二時間しか経っていないことが信じられないと思います。それほどまでに情報量が多いです。
ほんの少しだけネタバレになってしまうかもしれませんが、どちらかというとGRIDMANベースの爽やかなストーリーになっています。DYNAZENONのようにみんなが過去に囚われていたり、病んでる女の子がいっぱい出てきたりはしません。なぜなら彼らの未来を勝ち取った後のお話なのですから。GRIDMANから、DYNAZENONから、あるいは電光超人から、どのキャラも変わらない良さを残しつつ前へ進んでいることがわかって本当に嬉しくなります。
ここまでつらつらと書いてきましたが、これを読んでくださった方はとにかく早く観に行きましょう。映画館で何度も観て、各種サービスで配信が始まったら何度も観て、円盤でも何度も観ましょう。私も二回目は確実に観に行きます。
ありがとう、退屈から救いに来てくれたグリッドマン。ありがとう、憂鬱をひっくり返してくれたダイナゼノン。この勢いのままギャラファイどころかウルトラシリーズ本編にも進出してほしいです。
【補足】
病んでる女の子がいっぱい出てくるからDYNAZENONが良くないと言いたいのではありません。むしろ私は、フィクションに登場する女の子は病んでれば病んでるほど魅力的だと思っているので(誰もてめえの性癖なんか訊いてねえよ)DYNAZENONはどストライクな作品です。もちろんGRIDMANも大好きです。