企業研究:ミクシィがいま注力している事業とは?
ちょうど先日、ミクシィの決算発表がありました(ニュース)。昔、SNSのmixiが好きでよく利用させていただいていたので、気になって調べてみました。
個人的な興味での整理に留まらないので、浅くなっているかと思いますが、気が向いたらみてください(※個人的にはモンストよりもSNSのmixiが好きだったので、モンスト前からの推移を見ていきます)。
①売上/営業利益/営業利益率の変遷
※2012年度以降の有価証券報告書(ミクシィ社)より作成
上記グラフを見ると2014年度決算にて、各指標とも大きく変化しています。2013年に『モンスターストライク』がリリースされたことの影響ですね。売上高が約10倍に伸び、利益率も40%を超えています。ゲームのヒットがいかに大きなインパクトを与えるのか、伺えます。
2015年以降は売上高、営業利益率とも下がっていますが、それでも高い水準を保っています。
②セグメント別売上高推移
※2012年度以降の有価証券報告書(ミクシィ社)より作成
続いて売上高をセグメントで分けて見てみます。ミクシィは2014年度の決算説明資料より事業セグメントを変えており、エンターテインメイント事業としてモンスターストライクでの収益が反映されているのですが、圧倒的な事業の柱となっていることが分かります。
一方、SNSなどの収益が反映されるメディアプラットフォーム事業(元のソーシャルネット事業)の売上高は、ここ7年間ではあまり大きな変化は見られません。新規事業としてもいくつか投資を続けているものの、今のところはモンスターストライクの収益が基盤となっています。
③キャッシュフロー
※2012年度以降の有価証券報告書(ミクシィ社)より作成
続いてキャッシュフローを確認します。
一貫してフリーキャッシュフローがプラスであることが見て取れますので、健全な財務状況と言えると思います。
投資によるキャッシュフローは2015~2018年度にかけて大きくなっていますので、事業成長に向けて投資を続けていることがわかります。
次にどういったビジネスが伸びてくるのでしょうか。
**④今後の戦略方針
※2020年3月期 第2四半期 決算説明会資料より抜粋
先日発表された決算説明会資料によると、今後の戦略としては、モンストのARPU向上はもちろん注力していくとこのとですが、それだけでなく、新規IPの創出やプロスポーツチームの経営(エンターテインメント事業)への投資、家族アルバム「みてね」新サービスのリリース(ライフスタイル事業)といった、新事業創造に向けた動きがいくつも発表されていました。
⑤まとめ
過去の財務状況の推移から、直近での事業戦略について、公表データをもとに簡単ですがまとめてみました。
かつてのSNS事業中心だったビジネスモデルからは変わり、ゲーム事業を中心としながら、スポーツなど新事業へ展開していることが伺えました。
ソーシャルゲーム業界は移り変わりも激しく、各社が多角化に向けた動きを強化しています。今後ミクシィがどこで収益を伸ばしていくのか、とても楽しみです。
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