婚外男性への手紙#2『モテることの限界と、好きになる勇気』
この記事は、婚外恋愛をはじめる前の自分に宛てた手紙のような形式で、これから婚外恋愛するかもしれないという男性に向けて考えやメッセージを発信していくシリーズです。
共感できる部分があれば、参考にしてもらえたら嬉しいです。
前回の記事はこちら。⇒婚外男性への手紙#1『男と女が出会う場所』
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モテたいけど何か違う
モテることが全てなのか
婚外恋愛をしたい今の君の頭の中を当ててあげようか?ズバリ『モテたい』じゃないのかな?わかる。わかるよ、そりゃモテたいよな。当たり前だが恋愛なんてもう何年もしていなくて、自分に自信なんて持てるわけがない。自分がモテるとかモテてるなんて、どう頑張っても思えないよな。
別にモテたいと思うこと自体は、何も悪いことじゃない。モテたいから自分を磨く、なんてこともあるからね。でも君は同時に『モテさえすればいいのだろうか?』とも、頭の片隅で思い始めているんじゃないのかい?
今日は、そんな話をしていこうと思うんだ。
モテすぎた男の悲哀
君の友達に、やけにモテる奴がいるだろう?そう、イケメンでいつも偉そうにしているあいつだよ。"あいつ"とは言ったが、彼は今でも君のかけがえないのない友達でいてくれてるから、大事にしたほうがいい。
まあそんなことは置いておいて、そいつと以前話してたことを思い出してほしいんだ。君があいつに「そんなにモテるんだから寂しかったことなんてないだろう?」と訊いたとき、あいつは苦い顔をしてこう言ったのを覚えているかい?
『いや、そんなことないよ。どいつもこいつも俺の見た目だけ見て寄ってきて、俺の中身なんて見ちゃいない。』
あのとき君は「なんだそれ?贅沢な悩みだなぁ笑」と笑っていたけれど、あれはあいつの本心だよ。贅沢な悩みだと妬まれるから、いままで誰にも言えなかったんだろう。君を親友だと認めているから、本当に思っていることを打ち明けてくれたんだ。
どうしようもないほどモテるあいつは、決してそれに満足なんてしていなかった。あいつはモテるからこそ、モテることが一方的で、受身的で、表面的なものだということを、誰よりも身に沁みて知っていたんだ。
モテることの守備範囲
可能性と限界
あいつの話から僕らが学ぶべきことは何だろうか。モテることには確かにメリットがある。ただ同時に、その限界も知っておく必要があるってことじゃないのかな。
モテることというのは、恋愛が始まる前や、始まった序盤に最もその威力を発揮する。女性との接点を持ちやすくなるし、興味を持ってもらいやすい。モテることで恋愛は始まりやすくなるし、始まるチャンスが多くなる。これは間違いない。
ただモテたところで、その関係が長続きする保証はどこにもない。モテたところで、君の心が満たされるとは限らない。モテることと恋愛が充実することは、実は大して関係がないんだ。
モテることが目的なのか
これは君がこれからしていく婚外恋愛で、どこを目的にするのかに関わる話だ。
もし君がモテさえすればいいじゃないかと思うのであれば、それはそれでいい。その考え方に合う女性もいるだろうし、モテるために自分を磨く方法を発信している人もいるだろうから、きっと取り組みやすいだろう。
ただ、モテたいというのは恋愛の初期段階の悩みであって、唯一の悩みという訳ではない。モテたいの先には、関係を長く続けたいとか、充実した恋愛にしたいとか、他にもいろんな悩みが出てくることを忘れないでほしい。
モテることのその先
そして、もし君が『モテさえすればいいのだろうか?』と思っているのだとしたら、本当は君は表面的にモテたいのではなくて、内面や考え方まで好かれたいのではないのかい?自分という人間を認めて、肯定してほしいと思っているんじゃないのか?
内面や考え方まで好かれることは、モテることとは似て非なるものだ。違うかい?
敢えて刺激的にはっきり言っておくから、よく考えておいてほしい。自分を表面的にしか好いていない女性とするセックスと、自分の内面や考え方まで好いてくれる女性とするセックスと、どちらが満足度が高いと思う?
君の答えは、もう出ているはずだ。
恋愛の充実を目指すなら
もし君が表面的にモテることよりも内面や考え方まで好かれることをゴールにするなら、今日伝えておきたいことは2つある。
モテることに全力投球するな
1つは、モテることに全力投球するなということだ。
俺は何もモテることを否定するつもりはない。恋愛が始まりやすくなるし、チャンスも増えるから、モテることももちろん重要だ。たださっきも言ったとおり、モテることは恋愛の一部でしかない。他にも大事なことがあるから、モテるだけに専心しなくていい。バランスを取りにいくんだ。
好きになる勇気
他にも大事なこと。それは「好きになる勇気」だ。
だってそうだろ?魅力的な女性にモテたいから自分を磨くのと同じように、素敵な女性に好かれたいなら、自分も好きになる勇気を持たなくちゃ。モテることが一方通行的なものなら、好かれることは相互的であり、好きになることでもあるんだ。
今の君はモテたい、好かれたいとばかり考えていて、誰かを好きになる能力もなければ、覚悟もない。自分は傷つくこともしないで、一方的に誰かの好意を甘受しようとしている。そんな都合のいい話は、どこにもないからね。
もしかして、好きになる能力や覚悟なんて、いい人が見つかればすぐに身につくと思っていないかい?そんなことはない。君はきっと、これからそれを思い知ることになる。
君はどんな男になるだろうか
今日も色々話したな。そろそろ終わりにしようか。
モテすぎることは実は哀しいことだ
モテることは恋愛の初期に役立つ
モテることと恋愛の充実は大して関係がない
モテるだけでいいならそれはそれでいい
内面や考え方まで好かれたいなら、モテることに全力投球しすぎるな。好きになる勇気を持とう
こんなところかな。
ここまで付き合ってくれたから正直に言うけど、大丈夫。君はどんなに頑張っても、親友のあいつみたいに大してモテる男にはならないよ。だって、いままでもそうだっただろ?笑
ただ、あいつより君のほうが、好きになる勇気はつくと思うよ。さっきも言ったけど、バランスが重要なんだ。あまりにモテすぎると、好きになるのが怖くなるからね。
モテたいけれど何か違うと思っている君は、モテさえすればいいとは思っていないはずだ。
君は、それでいいんだ。
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