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MVPについて【個人開発】

今回から個人開発のノウハウについて連載形式で書いていこうと思います。

第一回はMVPについて


ユーザーニーズを満たす最小単位のプロダクト=MVP(Minimum Viable Product)だが、ユーザーに1番体験させたいアプリの肝部分のクオリティはファーストクラスの仕上がりにしないといけないと思っている。

周りの開発仲間と違って、ユーザーは「ひろしさんが頑張って作った初期段階のアプリだから…」と評価はしてくれない。

最初からLINEと比較して普通に評価される(実話)

なので、いくらMVPとはいえアプリのコア機能はクオリティをこだわって仕上げる必要がある。

例えば、「かわいいアバターとチャットできるアプリ」を新規で作るとして…
肝になるアバターには、ファーストクラスのクオリティが必要で、モデリングに3Dを使ったり自然な会話ができるbotの構築など、全てのリソースを割き、チャットの編集・削除機能のようなあったらいい機能は後回しにする。といった具合だ。

何をやらないかがとても大事

初期の段階は何をやらないか、がとても重要で、そこがブレて色々盛り込んでしまうとユーザーが離れてしまう。

自分の例だと、TODO+共有アプリのminto(旧ファミリーTODO)を作ったときに、開発の初期段階からカレンダー機能だけは実装しないと決めていた。

みんなのTODOでminto

リリースして4年経ったいまでもカレンダーが欲しいという要望はパラパラと来るが、それをやってしまうとシンプルなTODO+共有アプリに価値を感じているユーザーが離れていってしまう。

よくユーザーの声にある「なんか複雑」の正体はUIが問題ではなく、コンセプトが複雑なことが根本的な問題だと思っている。そしてその「コンセプトが複雑」は、UIをどれだけがんばっても修復が難しい。


アプリの初期段階でやらないことリストを決めたあとは、やることリスト(バックログ)をばーっと書き出す。

開発の初期は初期リリースまでに実装する機能をスプレッドシートに洗い出して、ひたすら実装していた。

開発初期のWBS

現在はGoogle Keepを使っていて、4年近くこれで運用している。スマホで使えるので、思いついたアイディアが出てきたらここにメモしている。

mintoのバックログ

開発初期は、アプリに価値があるか多面的に考えたり、やらないことを決めたり…とアプリの生涯に響く意思決定があって大変だなぁと思う。
このフェーズが終わってアプリの機能をばーっと書き出して上から実装するのは本当に楽しいので、最初のアプリの核を決める作業を大事にしたいところ

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