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ハワイ島のこと ① 🌴

東京の伯母、と呼んでるぜんぜん伯母じゃない女性がいる。母(73)よりちょっと年上。私の海外旅行のほとんどは彼女が連れ出してくれたもの。カッコいい頼もしいひとだ。

足首のボルトを抜く入院中に、2月にハワイ島行くよと言われて病院のベッドで同じ日の飛行機をとる。伯母が成田→コナの直行便、数人が羽田→ホノルル→コナ、私が福岡→ホノルル→コナ。ハワイ島は初めてだがあまり色々調べずに行く。常連の伯母と一緒の時は、わざとまっさらな状態で飛び込むのが醍醐味。

ところが事件が起きた。朝起きたら伯母からメール。東京が大雪で最悪飛ばなければ一人でタクシーでコンドミニアムに行ってください、と。寝ぼけ眼でえ?え!え〜〜と焦る。コナてそもそもハワイ島のどこ?ひとりレンタカーなしのコンドミニアムてことは食べ物飲み物も買ってからタクシー乗るべきよね。え〜〜なになに〜

焦ると心配性な母が騒ぐので平気なフリをして空港へ。タクシーにコンドミニアムの住所と地図だけしっかり提示できるようにスマホを拡大したり写メしたりしながら、ホノルルに到着。初めての乗り継ぎ。荷物タグを自分で出す機械も初めて。ハワイ島間の国内線なので国際線サイズの荷物は超過料金を取られる。

この時点では遅れながらも全ての飛行機が飛んだことを確認していたので、羽田組を待つ。小さな空港の小さな飛行機だと思っていた私は搭乗手続きの行列が混んで来たことに気づかず皆を待つも、もう間に合わないと思って荷物は預けちゃったので先に行く決心をして列に並ぶ。ところがこれがもう遅いのだ。そうだここはハワイだった。あらゆる検査がのんびりしてる絶体絶命…

日本ではよく「○○行き○○時の搭乗予定のお客様〜〜」「先にお通しください!」てのがあるよね、と思った私はやっと係の女性と喋れる距離まで来たので搭乗チケットを指差して時計を指差して間に合わないから先に行かせてくれない?て言ってみる。笑われた(笑)。この搭乗時間でいまこの時間でしょ間に合うわよ、て。(いやいやいや!ぜ〜〜ったい間に合わないから!)

笑われて終わりだったんだけど、しばらくして前の女性が「お先にどうぞ、ここもうハワイ時間だもんね(ウィンク)」て言ってくれる!神!…でも一つ前に進んだだけよね(涙)と思ってたら何と団体様で彼女が前の方の人に話して入れてくれる!やっぱり神!

で、荷物検査やっとこ通り搭乗口にダッシュしたら搭乗口がない!真っ暗!もう締め切った?と思った瞬間、係の方が通りかかったので(たぶん私の形相怖かったはず)この飛行機もう行ったの(泣)とすがると搭乗口変更だとわかる。しかもかなりあっち、と指差される。もーなんか知らんがありがとう!走る!(いやまだ私走れなかった)競歩!搭乗口が遠くに見えた段階でお姉さんたちに派手に手を振りアピール!間に合った…

座席に雪崩れ込む。ほんとは売店ゆっくり見たかったわ〜〜と思いつつ。強制的に頭と身体がハワイ時間の洗礼を受けてバキバキと組み替わるのを感じながら、やっとやっと48歳にして初めてのビッグアイランドへ、小さな飛行機が飛び立った。ヒ(つづく)

この一杯の美味しかったことといったら!

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