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きっと成功を掴む未来【第2話】

【登場人物】
主役:佐々木隼人(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:ジャパンファイナンス(金融会社)》

同級生:宮崎ひとみ(横須賀大学・4年生:経済学部)
《勤務先:グローバル保険(保険会社)》

同級生:石原勇気(横須賀大学・4年生:社会学部)
《勤務先:日本開発不動産(不動産会社)》

同級生:木内早苗(横須賀大学・4年生:商学部)
《勤務先:アジアパシフィック証券(証券会社)》

【第2話】《卒業旅行》

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4人は1か月後に訪れる『卒業式』を迎えていた。
卒業式を間近にむかえることもあり宮崎が、佐々木・石原・木内を卒業旅行に誘った。

宮崎
『学生時代最後の思い出として旅行へ行かない!?』

木内
『旅行いいね、きっと良い思い出になるよ!』

石原
『よし、来週2泊3日で金沢に行こうよ』

木内
『いいね、城下町もあるしお食事も美味しそうだよね』

佐々木
『それじゃ、俺が車でみんなを向かいに行くよ』

宮崎
『では私が、宿を予約しておくね』

石原
『俺たちは、横浜駅に集合しているよ』

なんだか一人ひとりが友情を噛みしめるかのように思いを語り合っていた。

~卒業旅行当日~

佐々木
『おはよう! みんな揃っているね』
『金沢に向かって出発だ! まずは新潟の方に向かおう』

運転席には佐々木、助手席には宮崎、後部座先には石原・木内が座った。
横浜を出発した一行は、越後川口サービスエリアでお昼を取ることに決めていた。

石原
『もうすぐ越後川口サービスエリアに着くよ』

木内
『ここは何が名物なんだろう。 楽しみ~』

石原
『新潟県だからきっとお米は美味しいよ』

佐々木
『鮭といくらのわっぱ飯もあるみたいだよ』
『他には、雪室カフェソフトが美味しそうだよ』

宮崎
『帰りに雪室カフェソフトを買っていこうよ! 』

4人は初めて訪れた場所のせいかいつも以上に気分が高ぶっていた。
昼食を終え再び4人は乗ってきた車内へと戻って行った。

佐々木
『よし、出発しよう! 』

石原
『いやぁ~、食べたな!お腹がいっぱいだ』

木内
『美味しい食事だったね!』

宮崎
『雪室カフェソフト4人分買ってきたよ』

木内
『ありがとう、美味しそう!』

宮崎
『食べながら行こうよ!』

再び、4人は車に揺られながら目的地の金沢を目指した。

数時間が経過し、いよいよ目的地の金沢が近づいてきた。

佐々木
『だいぶ遅くなったけどもうすぐ着くよ! 』

時刻は17:00を過ぎていた。

宮崎
『今晩の夕食は、ペンションの敷地でバーベキューよ』

佐々木
『宿が見えてきたぞ! もうすぐ到着だ』

宿に着いた時には18時を回っていた。

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早速、部屋の雰囲気を堪能する間もなく4人はペンションの裏庭に向かった。

石原
『美味しそ~、外で食べる食事は最高だな! 』

宮崎
『まずは、就職先が決まったお祝いと学生時代の思い出に乾杯しましょう 』

宮崎
『乾杯~』

4人は、今までの学生時代を振り返りながら思い出話で盛り上がっていた。

木内
『佐々木君は、誰か気に入った女子ってがいたの? 』

石原
『宮崎だよな! 』

佐々木
『お前、何言ってんだよっ! 』

石原
『照れるな! 照れるな! 』

木内
『ひとみは? 』

宮崎
『須藤君かな』

石原
『・・・・・』

木内
『商学部の須藤君? 』
『彼ってモテるからね! 気よ付けなさいよ、ライバル多いわよ』

その後、しばらく淀んだ空気が漂よっていた。

佐々木は、ショックでテンションが駄々下がりしていた。
そして 男女それぞれ分かれ、部屋に戻っていった。

木内
『ひとみって須藤君が好きだったんだ!? 』

宮崎
『須藤君なんて好きじゃないよ、あれは嘘だよ! 』

木内
『どうして、嘘なんかついたの? 』

宮崎
『なんか、そんな気分だったの』

木内
『もしかして・・・』

~ 一方、男子部屋では ~

石原
『佐々木、気を落とさないでくれよ、ゴメン・・』

佐々木
『なんだか帰りたくなってきた、明日帰らないか? 』

石原
『バカ言え、もう1泊するんだぞ』

佐々木
『お前、一人で泊まれば』

石原
『お前の車で来たんだぞ、帰るなら車を置いていけよな! 』

~次の朝~

木内
『石原君、佐々木君、おはよう! 』

石原
『おはよう! 』

木内
『佐々木君、元気がないようだね』

石原
『昨日、あれからやりあっちゃって』

木内
『そうなんだ! 』
『佐々木君、ひとみが佐々木君のこと好きだって! 』

宮崎
『早苗、朝から何を言っているの! 』

木内
『まぁ~、いいじゃない! 』

石原
『佐々木、良かったな! 帰らなくて』

木内
『佐々木君、帰ろうとしていたの? 』

石原
『いや、間違って帰ろうとしていたんだ、間違ってだよ! ・・・』
『よし、食事したら、兼六園でも出かけよう! 』

佐々木と宮崎とは互いに意識しあいながらも徐々にいつもの状態に戻りつつあった。

佐々木
『ここが加賀百万石か! すごいな』
『おれも頑張らなくちゃ! 』

石原
『会社に入ったら、出世しなきゃな! 』

佐々木
『石原、どっちが早く出世するか勝負しようぜ! 』

石原
『望むところだ! 』

木内
『ひとみ、私たちもどっちが先に幸せになるか勝負よ! 』

宮崎
『早苗には負けないから』

4人は、学校を卒業してからの目標が見え始めていた。

~ 続く ~

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