相手をほめることのリスクとは?
おはようございます、アゴの下にあるデキモノをなくそうとして1週間、諦めかけている廣田です #アフターデキモノ→ウィズデキモノ
今回も森岡毅著「誰もが人を動かせる!」からです。
褒めて伸ばすことの危うさについてお話しします。
◆褒める=人をあなたの奴隷にする麻薬
アメリカの作家(1888年–1955年)デール・カーネギーの著書「人を動かす」は今でも読み継がれています。中田敦彦のYouTube大学でも取り上げられていました(コチラ→https://www.youtube.com/watch?v=oZGrjna7fpA)
そこには人を動かすためには「褒めることだ」と力説されています。自己保存欲求の中でもとりわけ強烈なのは「他人に認められたい」という承認欲求でありそれはもはや現代人の渇望と言えるまでに強い本能的な欲望です。
つまり少し褒めるだけでも、相手の欲求は満たされ、成果に向けて努力するようになる…
この欲望を満たす行為そのものが危険であると森岡さんは述べています。
◆褒められるために行動するようになる
「褒める」という行動は、実に狡猾に人間の本質を衝いているので、相手を動かして短期的成果に結びつけることができます。
だからこそ、麻薬になるリスクがあります。親に褒められるからという理由だけでひたすら頑張って勉強し続ける子供が将来どうなるか?
やることなすこと褒めちぎり、褒めまくる頻度を高く継続していく先にあるのは、人に褒められないとモティベーションが湧かない人、つまり動機づけの源泉を他人に握られて自立できないひとをつくることになります。
◆大切な仲間たちをあなたの奴隷にしてしまうリスク
最悪のケースでは、褒められないだけで不満を感じるようになります。つまりは相手のベクトルが完全にこちらを向いてしまっているということ。前の記事でも述べたように、リーダーの仕事は「それぞれ個人のベクトルを、チームの進むべき方向にもっていくこと」ですが、完全に上司に向かって仕事するようになります。
森岡さんが「麻薬」であるというのは言い得て妙で、気持ちよさを求め続けて、いずれは不満にもつながっていくということです。
◆「褒める」から「認める」へ
仲間がよい結果をだした時には、その達成をともに祝う感覚でちゃんと褒めるべきです。しかし、アメを渡すことのリスクも含めた上で、あくまでもチームが良くなるように褒めることが大事になってきます。
では、何をどう褒めるのが良いのか?それは「褒める」→「認める」に切り替えることです。
次回に続けたいと思います。
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