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ホンとの話02〜ながいながいペンギンの話〜

本とのはなし
そして、ホントにあった話

【前回までのあらすじ】

50歳になった宏(ひろ)は
幼い頃を思い出す

子どもの頃に読んだ本は

『ながいながいペンギンのはなし』

生まれたばかりの
赤ちゃんペンギンが
さまざまな冒険を経て
成長していく物語

思えば昔から
物覚えが悪く

運動させても
どんくさかったため

小学校から中学校まで
ひどいイジメにあった

帰る時はいつも
下駄箱の靴がなくて

片方だけなかったり
2つともどこかに捨てられてたり
靴の中にガラスの破片入れられたり

座るイスに画鋲がついてたり

校舎の裏で
腹を蹴られたり

ドラマよりも
ドマチックにイジメられて

すっかり人間がキライになり

信頼できるのは動物だけだと
幼い頃から感じていました

そのせいか
幼い頃に読んだ本は
動物が主人公の話が多く

椋鳩十先生の
『青空に生きる』という
タカが主人公の話とか

『カワウソの海』とか
すごく好きで何回も読んだ

人間が主人公の物語は
ずいぶん大人になり

社会人になって
いろんな先輩にかわいがられて
人が好きになってきてから
ようやく読めるようになった

(つづく)


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