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ちょっとした勇気の物語001

はじめまして。Hiroと申します。
台湾で機械修理の仕事をしています。

人生100年時代と最近よく耳にしますが、
私はこの記事を書いた時点で49歳で、
ちょうど折り返し地点にきています。

私はどちらかと言えば存在感が薄く、
学生時代も社会人生活も″端っこ暮らし″で、
どちらかと言えばイジメられっ子でした。

そんな私が体験した失敗と成功を元に、
あの時、勇気を出してよかったと思ったこと、
逆に、勇気出せなくて後悔したことを、
自省録として、ここに記します。

私はこの時点で今二歳の息子がいますが、
もし、自分があの世に行った時、
とーちゃんはこんな感じで生きてきたよと、
伝えていこうと思います。

この記事は2択になっており、
一番目は勇気を出してよかったこと、
二番目は勇気が出せなくて後悔したことを、
書いていきます。

どうしよう?と一瞬迷ったときに、
参考にしてもらえたらうれしいです。

1.ちょっとした勇気の物語

『はじめてのナンパ』

たしか38歳の時だった思うけど、
とーちゃんが課長に昇進し、会社人生の中で、
もっとも心身共に健康だった頃の話です。

その頃、台湾での9年間の駐在を解かれて、
大阪のほうに転勤になったばかりで、
あたらしい生活にワクワクしていました。

その頃のとーちゃんは、読書が大好きで、
長い海外生活で、日本語に飢えていたので、
とにかく日本の本が読みたくて読みたくて、
毎日のように、大阪の大きな本屋に行ってた。

今はもう無くなったけど、その頃は、
阪急の梅田駅から、JRの大阪駅まで、
2階の渡り廊下の途中に、喫茶店があり、
仕事帰りに紀伊國屋により本を買い、
その足でその喫茶店で買った本を読むのが、
日課になっていました。

毎日のように喫茶店に通ううちに、
お店で働いているお店の人と精算の時、
ちょっとした会話をするようになりました。

これは後から、お店の人に聞いたのですが、
毎週、毎週、同じ時間にお店に来て、
ずっと本を読んでるから、気になっていたと。

はじめて、お店の人と会話をしたのは、
たしか、たまたま本で買った
『宇宙兄弟』というマンガに、付録で
日食グラスがオマケでついていて、
そのサングラスみたいなオモチャを見て
お店の女の子が「コレなんですか?」と
聞いてきたのが、会話のキッカケだった。

NASA提供 2016年日食図

(つづく)

2.ちょっとした後悔の物語

『はじめてのナンパならず』

たしか28歳の時だった思うけど、
とーちゃんが、会社人生の中で、
もっとも自己嫌悪にひたってた頃の話です。

その頃のとーちゃんは、工場の勤務で、
朝から晩まで電気配線の仕事ばっかりで、
厳しい先輩の罵詈雑言を受けながら、
必死で働いていて、心身共にボロボロでした。

今はもう無くなったけど、その頃は、
今勤めている会社の工事が長野県にあり、
住んでるアパートの近くある本屋に、
フラッといくのが日課でした。

いつものように本屋で立ち読みし、
お店を出ようとしたときに、
その頃、同じ職場で働いていた女の子が、
お店の前で、有料チャンネルか何かの、
勧誘を受けて、困ったような顔をして、
その子が、こちらをチラッとみた瞬間、
お互い目が合いました。

とーちゃんは、一瞬、ハッとして、
何となく助けてあげなきゃと思ったけど、
次の瞬間、足が止まってしまい、
気づいたのに、うつむいたまま、
そのまま通りすごそうとしました。

そして、その子の横を通り過ぎる瞬間、
その子の表情が、パッと明るくなって、
とーちゃんに向かって何かを言おうとした。

(つづく)

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