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noteが地上波に出ると何が起きるか 「しゃっくり止め職人」のささやかな反論

それは1本のDMから始まった。
「突然のご連絡にて申し訳ございません」
そんな書き出しのメッセージがツイッターのDMで届いたのが8月初め。
テレビ番組の制作会社のスタッフの方で、番組内で私のnoteの記事を使用したいという。
「おお、これが噂のマスコミの突撃取材要請ってヤツか!」
と、微妙に同業者のくせに新鮮な驚きを感じつつ、読み進めていくと、「使いたい」というのはこの投稿だった。

これかよ!
いや、いいんですよ?でも、これ、ほんと謎で。累計ビューで、これとかこれを軽く抜いてて、「力作より小ネタの時代か……」と悩んでるんですよ、私。

閑話休題。
ともあれ、弱小noteを取り上げてくださるのは有難いこと。ご快諾申し上げまして、詳細は端折りますが、その後もちょいちょいとやり取りをして、無事、9月4日(そう、昨日です)の放送当日を迎えたわけです。

となれば、番組開始の夜8時にはブラウン管、じゃなくて液晶テレビの前に正座して待ってました、という流れになりそうなんですが、そういうわけにもいかず。
なぜなら、関西ローカルの番組だったんですね(笑)これです。

私は初耳の番組で、「『ダーレモシラナイ』って、自己紹介ですか?」みたいな気分なんですけど、関西では人気があるのだろうか?
芸能音痴の高井さん、ウッチャンナンチャンくらいは分かりますけど、もう1人のMCのバカリズムという方は正直、存じ上げませんでした。有名なタレントさんのようで。無知ですいません。

リアルタイムでは見られなかったので、スパイを動員。
関西在住のミシマ社編集アライさんに「人生に余裕があったら見てみて」とお願いしたら、21時半過ぎにLINEで「ちょこっと出たー!」とテレビ画面の写真が。
放送終了後にすぐにネットで見逃し配信があったので、それを視聴。
以下、スマホのスクショです。

視聴者から「誰も知らない情報」を募集して、「それはネットにも出てるぜ」と3人の検索マスターが発見する、という趣旨のようです。全部見てないから知らんけど。2時間って、長くない?

しゃっくりのパートは、「親指の付け根をおすとしゃっくりは止まる」という投稿からスタート。
で、最初は延々とこんな場面が。

つまりですね。まず、「しゃっくりを出す方法」が分からないというネタ振り。このシーンは、冷水に浸かって熱いラーメンを食べたら自律神経と消火器がびっくりしてしゃっくりが出るんちゃうか、という実験。
そしたら!

出た!押せ!

止まった!
とここまでは、くだらない前振り含めて良い感じ。
スタジオに戻りまして検索をかけると。

「海外のサイトにも同じ情報が!」と検索マスターの力量が示され。
そしていよいよ!

「日本のサイトでも」、と高井浩章さんのnoteが!
ナンチャンとの記念コラボ画像。

DMのやり取りも出まして(生放送じゃなく、収録です)

アイコン(笑)
といった顛末だったわけです。
祝・地上波進出!

アクセスへの影響は?

さて、気になるのは、noteのアクセスへの影響ですよね?
こちらが結果です。
ビフォー。

アフター。

プラス140。
はい、ほぼ、無意味!
その下の最近の投稿も70ほど伸びているから、ほんと、ほぼ効果なし、ですね。
ま、番組内でもnoteとか投稿者名とかほとんど言及していないので、当たり前といえば当たり前。
予想通り、あっさり「ネタ」の一部として消化されただけでしたね。

ちなみに、アクセスへの影響ということで言えば、こちらの方が数千単位で拡散力がありました。

翻訳家の斎藤さんの嬉しいお言葉とリツイート。
もう、時代はテレビじゃなく、ツイッターですね!(←違う)

あえて、ささやかな反論

番組自体は面白く作られていて、投稿も取り上げてもらったわけですが、ちょっと不満も残りました。「ネタにマジレス」みたいになりますけど。

まず「親指の付け根を押す」という解説。
私のnoteでは「手のひらの真ん中」としているんですよね。海外サイトの写真、再掲しますと、これもそうじゃないかと。

あと、お風呂で頑張ってしゃっくり出したおじさん。
この時、かなり痛そうなところまで指で押してたんですよ。しかもカメラがアップで映しているわけで。
これは、「しゃっくり止め職人」からすれば、邪道ですね。
元のnoteに明記したとおり、極意は「押さずして止める」なんです。居合の「抜かずして勝つ」みたいな。
ツボがどうとかいう説明が番組内でもありましたけど、そうじゃなくて、相手を緊張させて、「気をそらしてしゃっくりを忘れさせる」のが要諦。
番組内のやり方は、痛みとテレビカメラの力を借りた、「下の下」のやり方ですね。びっくりさせる、とかと変わらない野蛮さ。

あと、斎藤さんが感想ツイートで言及されているように、この方法の面白いところは「自分のは止められない」という哀愁にあるわけですよ。
ま、テレビのバラエティにそんな捻ったオチは不要なんでしょうが、「ハッキリ言って、番組より自分のnoteの方が面白くて役に立つんじゃない?」と思わなくもないな、と。

スマートな「しゃっくり止め」の普及を!

残念ながら、高井浩章のnote地上波進出は、読者獲得と啓蒙活動の両面で失敗だったと総括せざるをえません……。
「何が起きるか」というタイトルへの答えは「何も起きません!」です。
無念……(笑)

もうこのネタで投稿することもないでしょうから最後に。
どうか皆さん、周囲にこの素晴らしい「しゃっくり止め」の技を(セクハラ等を回避しつつ)広めてください!
ついでに、「元ネタは高井という人のnoteでね…」と誘導していただければ、これにまさる幸いはございません。

あー、なんか、こうは書いたけど、また蒸し返しそうだな、このネタ(笑)

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