教育の「悪平等」への偏見をほぐす 『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』
PISAをご存知だろうか。
OECD(経済協力開発機構)が3年ごとに行う国際的な学力調査で、Programme for International Student Assessmentの頭文字をつないだものだ。
「日本の子ども、学力順位が後退」といった形でニュースになるので、名前は聞いたことがなくても、結果だけご覧になったことはあるかもしれない。
本書は英国人教師が、PISAの成績上位から5つの国を選び、「あるべき教育の姿」を探るルポだ。登場するのはフィンランド、シンガポー