Hirotaka Koike

コンサルタント@国連 持続可能な開発に関する政策に携わっています。

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最近の記事

チリのEstallido Social (社会爆発)のその後 — 親米軍事独裁政権以来の憲法の改正は如何に?

*Mediumにて投稿したものと同様のものを投稿しています。元の記事はlink.medium.com/dphtIrfiwhb Estallido Social(社会爆発)!と制憲議会2019年冬から2020年春にかけて、南米はチリにおいて、地下鉄運賃の値上げ反対デモをきっかけに起きたEstallido Socialは、計370万の人々が抗議デモをするまでに発展した。政権側による制圧に屈せず、2019年11月には、チリ国会において、憲法改定プロセスを行うかどうかの国民投票を

    • 仏メロンション氏「クレオール化が世界の未来だ - “la créolisation est l’avenir du monde”」

      冒頭写真:Jean-Luc Mélenchon. Photo © Alfonso Jimenez/Shutterstock/SIPA 最近新しいことを学んだ:「クレオール化」。言葉としては知っていたけれども、まさかメロンションが、左派ポピュリズム的政治運動の標語として取り出しているとは最近知ってびっくりだったので、少し紹介をしたい。(フランス政治を追い切れていないので、少し理解が正しくない可能性が十分にあるので注意されたい)。 まず、この政治家は、ジャン=リュック・メラン

      • 中米対立を激化させているのは、中国?

        米国はアラスカで今週行われた米中対話は、テレビでもその模様が取り上げられた。冒頭挨拶を交わした後には退出予定であったメディアを、米国側が引き留め、その後中国側も引き留め、結局ずっとメディアを残したまま、言い合いを続けることになった。 米国からは、アントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・スリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官が参加し、中国側からは、楊潔チ政治局委員と王毅外相が参加した。 いつもロシアが演じてきた米国の対抗軸を、もう少し中国にやってほしかったと思ってい

        • 抗議デモが続く、米国政治が抱える出口の無さを考える。

          抗議デモの始まり。2020年5月25日に、ミネアポリス市内で起きた、白人警察官が黒人を拘束し死亡させたことがいま続く抗議デモの発端である。 https://www.bbc.com/japanese/52857950 「死亡させた」と書いたが、これはおそらく不適切だ。映像と証言を踏まえれば、白人警察官が殺害したことは明らかだからだ。8分間以上にわたり、息ができないと訴える人間の首の上を膝で押さえ続けることを、殺人と呼ばずしてなんと呼ぼう。これが起爆剤になって、特に都市部を中

        チリのEstallido Social (社会爆発)のその後 — 親米軍事独裁政権以来の憲法の改正は如何に?