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職場へ導入するパソコン、ネットワーク構成の考え方

会社にパソコンを導入したい。
そして業務改善したい。
でも、何から手を付ければいいのか・・・
どうすればいいのか見当もつかない・・・。

初めてパソコン担当、IT担当となったあなたへ
パソコンの構成方法をまとめました。

・パソコンを複数台導入し
・インターネットにつなぎ
・仕事で活用する
これを目標として環境を作れることを目標にします。

パソコンの構成例概要

職場にパソコンを導入する場合の、機器構成を考えます。

1部署でネットワークを構築する場合の構成を考えてみましょう。
 ・パソコン:4台 (デスクトップ×2台、ノート×2台)
 ・プリンター:1台
 ・HUB:1台
 ・無線LANアンテナ:1台
 ・LANケーブル:5本
 ・社外のクラウドサーバを利用する
下図のような感じです。

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パソコンはデスクトップ型が2台と、ノート型が2台。
ノート型は無線LANで接続すると使いやすいでしょう。
無線LANに接続するため、
アクセスポイント(AP)というアンテナを設置します。
あとプリンターを1台。

回線の契約を行いインターネットにつながるようになれば、パソコンの環境は完成です。

固定IPアドレスの導入

それぞれの機器には「IPアドレス」を指定すると便利です。
弊社では、
「店舗は違うけど同じ機種の機械」
にはおなじアドレスを割り当てています。
各店舗には、同じ種類の機器を設定します。
機器の管理がラクになりますし、故障などの障害が発生したときに対処しやすくなります。

また、IPアドレスを固定していると、
パソコンに障害が発生したときにリモート操作で対応できるようになります。

固定IPアドレスを使用する時は、
ある程度好きなIPアドレスが使えます。
下記の範囲が利用可能です。
・10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
・172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
・192.168.0.0 ~ 192.168.255.255

使える数字に決まりがあるので、
ネットワーク会社さんとよくお話しして
どのアドレスを使用するか決めましょう。

弊社の環境構築例

概要だけではイメージしづらいと思いますので、
実際にどのように環境を整えているのか、実例をご紹介します。

弊社はチェーンストアです。
本部、センター、店舗と、3種類の拠点があります。
店舗が増えるたびに拠点が増えていきます。
(店舗においては、使う機器によって割り振るIPアドレスはほぼ同じです。)

弊社の拠点 全体像概要

弊社のネットワーク環境の概要図です。
(実際はアドレスは違いますし、もっといろいろな機械を使っています)

弊社のネットワーク図(概要)

情シスで意識しているのは、
「IPアドレスを設定する機器たち」です。
どの機器に何番のアドレスを付与するのか、全て管理しています。

導入する機器(例)
・レジ(POSシステム)
・パソコン(6台)
・複合機
・カラープリンタ
・のし印刷用のモノクロプリンタ
・自動包装値付け機(生鮮食品)
・ラベルプリンタ(生鮮食品などの値札シール発行機)
・AP(アクセスポイント):無線LANアンテナ
・発注用タブレットパソコン
・PDA(売価チェック、発注で使用)
・ルータ(ネットワーク接続用)

新店オープンするときの私の担当作業

私が構築して設置するのはパソコンと発注機(タブレットPC、PDA)です。
他の機器類はメーカー様や販売代理店様に依頼し、設置していただきます。
機器の発注時に使用していただくIPアドレスをお伝えし、設定していただきます。

この中で一番期間を要するのはネットワーク回線です。
注文してから納品まで2ヶ月程度確保しておけば遅れることはありません。

開店までの作業フロー(概要)

開店までに行う準備を簡単に説明します。
店舗の工事は始まってる前提です。

店舗開店時の作業フロー(概要)

ざっくりとこんな感じです。
担当になりたての頃はかなり戸惑いましたが、やることが整理できてからはルーティンになりました。

弊社では、現場ごとに工事業者さんが違います。
そのため、工事期間中の対応が多少異なります。
ですが、私からベンダー様に依頼する内容は変わりません。
工事業者とベンダーの橋渡しをするのが私の役目。
淡々と環境を整備していきます。

ベンダーさんに依頼すること

必要な環境を構築するには、専門家への依頼が必要です。
自力でできるなら問題ありませんが、規模が大きくなると自力で構築するのが難しくなります。

とは言っても、
「何をどう依頼すれば良いのか分からない」
というのが本音ではないでしょうか?

そんな時は絵を描きましょう。
上記のように、構成やパソコンでやりたいことを絵に表すと、ベンダーさんに伝わりやすくなります。

ベンダーさんに伝える時ですが、
がんばって専門用語を使わなくても問題ありません。
意味も分からずに専門用語を使っていても、ベンダーさんから見れば「知ってるか知らないか」は会話すれば分かります。
・知ってるから大丈夫だよ
とユーザ(私たち)が言うなら、ベンダーは深く突っ込みません。
「自分でできるなら自分でやってね」と、やんわりと仕事を振られているはず。

知らないなら知らないで良いのです。
説明できる言葉で、依頼内容を伝えましょう。
ベンダーさんは、そんな私たちの要望をシステムの形にするのが仕事です。
遠慮せずに自分の言葉で話しましょう。

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