2020-7-26 日記. ベンチャー企業の研究者: 研究の前に面白い現象がある: 目的達成の科学について

研究をしていると研究しているものが、一番物事をわかっていると考えてしまうときがあるけれど、それ以上に受け入れられている文化や現象が存在することがある。

コーチング文化などものその1つで、ビジネスやスポーツでは広く受け入れられているが、何がもっとも良いコーチングなのかは、科学的に検証されることはあまりない。だからと言って価値がないとは全く思わない。むしろ私は、コーチング文化が必要だと思っているし素晴らしい人間の文化だと思っている。

理由は明確で、コーチングは一人一人合わせてその手法を変えていくところがある。偉大なコーチは複数のテクニックを持ち合わせていて、それを個人が抱えている課題に対して的確にアドバイスしていく。聞くひとはいいし、聞かない人は上手くいかないということもあるだろう。

よく強化学習や報酬学習では、ゴール志向行動と呼ばれるものがあるけれど、それが具体的にどうやってゴール達成と結びついているかということはあまり議論されないように感じる。スポーツ科学や教育科学ではそのような取り組みはいくつかあるけれども、体系だった書籍などはまだみたことがない。

研究にはいくつかの流れがあって、神経科学は少し輸入文化的なところがある。心理学で扱われているテーマを上手く引っ張ってきて、神経科学の話題に落とし込むのだ。

ビジネス、スポーツ、教育学でのよく言われる現象 → 心理学的な説明 → 神経科学的な基盤

そうすると結局、ビジネスや、教育学でよく言われる現象を知っておくことが一番大事で、そこから無数にアイディアを拾っていくことができる。

自分で積極的にここら辺のビジネスや、スポーツを経験しないとその難しさだったり面白さを作ってきた文化を楽しむとわかると思っている。

科学は、現象の従者的なところがあって、新しいものを作っていく人たちのお手伝い的なところもある。

面白い現象があって、科学がある。科学があって、面白い現象を見つけるところまで行ったら面白いが。

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