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2020年7月17日: 「Information closure theory of consciousness」 by Acer Chang
オンラインシリーズとして再開するConsciousness Club Tokyoですが, 紹介文などを書いていきたいと思います.
Acerは, もともと時間知覚の研究を行い, サセックス大学のAnil Sethと金井良太(現アラヤCEO)のもとで, 規則学習や意識のアクセスにおける予測プロセスの役割に関する研究を行いPh.Dを取得しました [Chang, 2017]. その後2017年にアラヤに入社し, 2020年に意識の情報閉包理論を提案しました.
ふと気づいたが、吉田さんのこのツイートでInformation Closure Theoryの日本語訳が「意識の情報閉包理論」に決まった。Causal Closureが因果的閉包性と訳されていることを考えると適切に思える。 https://t.co/qZMV1W9ich
— Ryota Kanai (@kanair_jp) October 6, 2019
意識の情報閉包理論では, 意識のプロセスが自己自身や環境の情報をあるレベルで粗視化しているという観点から, non-trivial information closure(NTIC)というものを形成しているという仮説です. 例えば, 意識はマクロな個々の神経細胞の活動はモニタリングしていないし, 大人数のコミュニケーションのようなマクロな情報も直接的にはモニタリングしていないわけです. このことから意識というのは, 物理的現実とあるレベルで密接に結びついているということを示しています.
このNTICというのが何なのかを, NTICの定義については, ぜひトークをお楽しみください.
今回のトークでは, この意識の情報閉包理論について紹介することになります.
関連ツイートはこちらから.
Information Closure Theoryの論文では、意識は定義していないが、C-Processというのは定義した。C-Processが意識であるかどうかはともかく、C-Processが何かということについては、明確に定義できていて、そういう対象として扱うことができる。そういうものが必要だと思っている。
— Ryota Kanai (@kanair_jp) November 14, 2019
今、我々はnon trivial information closure (NTIC)という概念を粗視化に当てはめて、最もNTICが高いスケールが意識に対応するという理論を作ってます。
— Ryota Kanai (@kanair_jp) September 16, 2019
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