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IT系の外資系ベンチャーに転職して地獄を見た話

今思えば外資でベンチャーってなんだよ?って感じです。

そんなわけでnoteには外資やらベンチャーやらに転職にして大満足!なんて記事があふれかえってるのでカウンターとして地獄を見た経験を書いていきたいと思います。

あ、もしかしたら私の体験が悪い方向にレアだったかもしれません。

全ての外資系、ベンチャーが当てはまるとは限らないですし、悪く言うつもりもないので気分を害された方はご容赦を。


さて、ベンチャーのメリットとしてよく聞くのは以下の2点でしょうか
・意思決定が早い
・裁量権が大きい←ココが地獄!

そして、外資系の特徴は大体以下3点でしょうか
・残業が少ない
・人間関係が年齢性別無くフラット
・簡単にクビにしてくる

今回はこの5点について私の経験談を書いていきたいと思います。


ちなみに私が所属した外資ベンチャーは以下の様な感じのIT企業です。

  • EU発祥で世界に拠点を持つ(有名ではない)

  • 日本では創業10年未満

  • 社員は日本人6割、東アジアや東南アジアの人が4割ぐらい

  • 仕事の内容は主に以下の2点
     請負での社内開発
     SESでの客先常駐

それでは本題に入っていきたいと思います。


意思決定が早い

早いです。
承認プロセスが大企業と比べるとかなり少ないです。

大企業だと上司が承認、さらにその上司が承認、その後に品質管理部門が承認。途中で指摘を受けてやり直して、ようやく承認を貰って客先提出なんてこともありますからね。

ベンチャーだと人が少ないので直属の上司が承認だけで客先に提出だったりします。

お客様から「仕事が早いですね~」と評価されたりしたこともありました。
まぁザルなチェック体制なんで「こんなんでいいんですか?」と聞いてみましたが上司曰くスピード重視だそうです。


そして社内開発の案件が無くなると即SESで客先常駐です。このスピードも早かった。


ただ個人的に思うことは、意外と大企業もスピード感は結構早いんですよね。
理由は大企業はそれなりに優れた人材が集まります。
なので仕事の要領が凄くいいのです。
承認されずに差し戻しがあってもがサクサクと承認を進めていってます。

裁量権が大きい

大きいです。
私のいた外資系ベンチャーはひとりひとりの力が大きいから。ではなく単に人手不足と感じました。
そしてなぜか最初のうちは定時で帰って、納期が近づくにつれて段々残業していきます。

外資系ベンチャーでは幅広い領域を任せられるのでやりがいがある反面、分からないことがあれば独学でなんとかしないといけないので大変でした。

その点、大企業には色々な方面のプロフェッショナルがいるので分からないことがあれば教えてもらえるし、独学だけで知ることが難しい注意点も教えてくれます。

まあここは人によって好みが出てくると思います。
私はどちらも楽しかったですが、明らかに納期が間に合わない仕事を振られて36協定違反を指示させられたので退職しました。

残業が少ない

先述の通りそんなことはなかったです。
というか「アメリカ 残業時間」と検索すれば残業する人はめちゃくちゃする旨の記事がわんさか出てきます。

あ、ちなみに炎上中のプロジェクトで外国人に任せた仕事の進捗が遅れてるのに「ワカラナイ」とかいって定時でさっさと帰っていく人がいました。
まあ日本人にもなんか意味不明なこと言って定時で逃げる人はいるのでこの辺りは関係ないと思います。

そして「ワカラナイ」と言って逃げて行った人達の仕事を巻き取る地獄も待っています。
僕も意味が「ワカラナイ」って気分でした。

人間関係が年齢性別無くフラット

んなこたぁない。
結局は外資と言っても中で働いている6割は日本人。
なので飲みにも行きますし上下関係もあります。

ちなみに外国人の方は同じ出身国の人同士でグループになり、仕事中に大声で雑談してました。うるさくて地獄だった。

なお、うるさすぎて誰かがクレームを出したのか、全社員宛のメールで「業務時間中は日本語で統一するように」と通達が出てました。

簡単にクビにしてくる

意外とやってきます。
まあアメリカみたいに朝出社したら「お前クビだから今日中に荷物まとめて出ていけ!」なんてことは無いですけどね。

私が見たパターンでは以下のようなことをしていました。

  • マネジメント能力のある人を雇ったけど、案件が取れない。

  • マネジメントとはかけ離れたSES(客先常駐)の仕事をするか嫌なら辞めるか。

他にも何名かマネジメント能力のある人(=給料が高い人)を自主退職に追い込んでると噂を聞きました。

終わりに

以上が私の経験した外資系ベンチャーの実態です。

「外資系ベンチャー!」なんて言っても私の所属した会社はただの下請けIT企業でした。

特段海外本社でやってる事業を日本で展開なんてしていませんでした。
SES(という名の偽装派遣)で客先常駐する、というのは日本の中小IT企業となんら変わりませんでした。

しかし求人や会社紹介には
「世界に事業展開しているEU発祥企業!」
「少数精鋭!外資系ならではの風通しのよさ!」
「ゆくゆくは海外での事業を国内でも!」
なんてことを書いているんですよね。

ただ、あくまで私の経験談なので他の外資系やベンチャーだともっと優秀な人材がいて、新しいソリューションを生み出して利益をあげ、年収1000万とか貰っている会社もあるかもしれません。

でも私が所属していた企業や、協力関係にあったベンチャーや外資はどこも日本の中小企業と似たり寄ったりな業務内容で給料も至って現実的なものでした。

なので、冒頭にも書きましたが、私の体験が悪い方向にレアだったかもしれません。


外資系やベンチャーに転職しようとしている方は、十分に検討に検討を重ねて転職先を検討してもらえたらと思います。


おわり

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