資金繰り改善のためにできること②~全社的な視点~
本日は、資金繰りを改善するために、具体的にできることを記載していきたいと思います。
まず、資金繰りを改善するために、会社全体を見渡すようにしましょう。どうしても財務に関わる部分は経理部に任せがちですが、各部署の協力あってこそ資金繰り改善が可能になります。
各部署がどのように資金繰り改善に関わってくるか、例を見てみます。
営業部:不要な棚卸資産の削減、売掛金の正確な回収、得意先への回収条件改善交渉
購買部:仕入先との支払条件延期の交渉、不必要な発注の削減
製造部:製造原価の削減、不要な棚卸資産製造の削減
経理部:資金繰り改善策の用意、金融機関との交渉
全部署が関わっていくことで、正確な情報が収集され、どの部分に改善ポイントがあるかをハッキリさせることができます。そしてこれらを全社的な問題として発信することではじめて、全員で資金繰り改善に取り組むことが可能になります。
全社を見渡した際にありがちな考え方の一例をあげます。これらの考え方があった場合は、注意して改善していくようにしましょう
・利益を出すためには、投下資金も比例して増加するのが当たり前
・資金が不足しても金融機関などの借り入れで対処すればいい
・いくら手元資金を残せばいいか意識していない
・各部署が自部署のことだけを考えており、全社的な視点がない
・営業部が売上代金回収に対して消極的
・機会損失を防ごうと、過剰な棚卸資産を持っている
こういった考え方や状況が見受けられる場合は、一度立ち止まって改善を進めたほうがよいでしょう
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