ゆるくはなかったけど、テントから見たあの眺めは一生忘れられない。~初めてのソロキャンプ体験~
今年の4月から『ゆるキャン△』season3のアニメ放送が開始されました。
ご存知の方もおられるかもですが、「キャンプ」ブームの火付け役となった作品です。
ゆるキャン△にハマりはじめたのは昨年あたりのことなのですが、実はそれ以前に、新たな趣味を開拓しようとソロキャンプにチャレンジしたことがありました。
今回は記念すべきソロキャンプの模様と反省をお伝えします!
初めてのキャンプ! 道具を揃えてさあ出発
2021年。
もっと考えの視野を広げたいなということで、何か新しいことに挑戦したいと悩んでいた時期がありました。
その一つがキャンプ。
今まで興味はありましたが、漫画『ふたりソロキャンプ』などを読んだり、友達の話を聞いたりしているうちにやりたい欲が加速。
んで、キャンプ道具、一から買い集めちゃいました。
費用をできるだけ抑えたかったので、ロゴスのバックパックが半額セールで購入できたのはかなりありがたかったです。
ギアは安物が多いですが、できるだけ信頼できそうなメーカーを選び、ネットで買い集めました。
ソロキャンはおろかキャンプすら初めての自分。
道具を入念に整え、キャンプ地のことも調べ、準備万端で挑みます!
まぁ、
それでも初キャンプでトラウマ級の体験をするハメになるのですが。
滋賀県『ウッディパル余呉』で初キャンプ!
2021年3月。
バックパックを背負ってバイクに乗り、滋賀県北部を目指していました。
ちなみに今回のキャンプでは何か目標があったほうが面白いだろうなと思い、
と、3つの目標を掲げました。
まずは「①焚き火をする」を達成するために、途中のホームセンターで薪を購入しました。
そしてやってきたのは、
長浜市余呉町にある「ウッディパル余呉」
冬期はスキー場となる土地が、スキーのオフシーズンには乗用車乗り入れ可のフリーサイトとして開放されており、なかなか面白い立地でした。
さぁ、場所を決めて初設営です!
上は設営中の写真です。
右下の辺りに石を置いているのは、「設営中にテントが風でふっとぶ」という初キャンプあるあるを立派に経験した名残です。
そして設営完了。
このテントの張りのなさが、なんとも初心者丸出しでお恥ずかしい……
テントからの眺め。
ここが初キャンプの場所でよかったなと思った瞬間でした。
焚き火をして、コーヒーを淹れて、カップ麺を味わう
さて準備が整ったところで、目標の一つ「焚き火をする」を達成すべく焚き火台を設置します。
一応着火剤を持ってきてはいましたが、火つけは「ファイヤースターター」でチャレンジしてみることにしました。
火打石をカチカチするような感じですね。
意外とこれがうまくいって、無事に着火。
それから徐々に段階を踏んで火が大きくなっていきます。
挑戦すること十数分で火が育ちきりました!
ひとまず目標を一つ達成し、缶ビールをカシュ!
夕日に染まりはじめた山や森。
うーん、何度見てもたまらん光景や……
さて、日が沈みきる前に次の「②湯を沸かし、コーヒーを飲む」の目標を達成すべく、スキレットに水を注ぎ、焚き火台に設置!
が、
全っ然沸かねぇ
もっとこうグツグツと煮えたぎる様を予想していたのですが、なんか、割と長時間火にあてても全然沸騰しなくてびっくりしました。
かまどでふぅふぅやっていた頃の昔の炊事の苦労がちょっとわかった気がします……
※その後のキャンプでは問題なく沸騰したので、この時なんで思うようにいかなかったのか未だに謎です。
とりあえずお湯にはなったので、インスタントコーヒーを用意して、ヘアッ!
「②湯を沸かして、コーヒーを淹れる」達成です!
徐々にキャンプの空気にも慣れてきた頃に、辺りをちょっと散策。
こちらが遠くから設営地を見た時の写真です。
コーヒーを飲んでいるうちに日が暮れました。
静かですが、遠くに管理棟の明かりが見えるのが安心です。
夜になったところで最後の目標「③カップラーメンを作る」に取り掛かります。といっても湯を注ぐだけですね。
3分待って、ぱかり。
今見返してみると、湯が異常に少ない。
思い出せないですが、なんかあったんでしょうね笑
キャンプでカップラーメンを食べるという憧れのシチュエーションでしたが、「一生の記憶に残る味と体験」だったかといえば別段そんなことはなく、淡々と味わっていた気がします。
とにかくこれで目標はすべて達成しました。
初キャンプにしては上出来、と自分を褒めます!
ソロキャンプの夜と、謎の影
夜が深まるにつれ、徐々に管理棟などの明かりも消えていきます。
焚き火が完全に消えるまで佇んでいた時、管理棟の辺りに何やら妙な影がもぞもぞとしていることに気づきました。
あれは……?
鹿が出たぞぉ!
まさかの野生の鹿と遭遇!
キャンプ場内をのんびり仲間たちと散策した後、一斉に走り出し、「バササササ!」と豪快に音を立てながら森へと消えていきました。
めっちゃびっくりしたけど、キャンプ中最もワクワクした瞬間だったかもしれません笑
焚き火も完全に消えたのを確認し、テントの中へ。
ちなみに夜22時以降は確か管理棟周りの外灯も消えたので、辺りは本当に闇の中という感じでした。
人工物の明かりがないのがこんなにも心細いとは。
テントに入った後も、聞きなれない物音が時折外でして、色んな意味でドキドキしていました。
朝が来たら……コーヒーが凍ってる!?
就寝してから3時間ほど経った頃でしょうか。
い、いってぇえええええええええええ!!!!!
メキメキメキメキ、と体を襲った未知の感覚に目を覚ました私。
時刻はまだ夜明け前です。
最初、自分の体になにが起こったのかわからなかったのですが、数秒してから「寒すぎて起きた」ことにようやく気づきました。
3月だから春、という感覚でいたのですが、キャンプ地は滋賀県の北部。
完全に寒さに対して油断していました……。
家の中だと「ブルブル」が寒さの感覚じゃないですか。
この時体感したのは「メキメキ」。
厚着を重ねたぐらいじゃ逃れようもない冷気の圧力に全身がしめつけられる感覚で、カイロを総動員。少し早かったですが焚き火も再開しました。
日が昇り、徐々に寒さもましになってきました。
とりあえずほっと一息……。
さぁ、コーヒーでも淹れようかなと思って野外に置いていたカップを見ると、
昨日のコーヒーの残りが凍ってるううううう。
「屋外」に泊まるって、こういうことなのか……
冬のキャンプはしっかり準備しないと危険と聞くので、とにかく今の装備ではこれ以上寒い時期のキャンプは無理だということで、冬キャンプは今もしていません。
コーヒーを淹れ、サンドイッチで朝食です。
あとは焚き火が消えるまで朝の空気を味わってから、後片付け。
荷物はできるだけバックパックひとつに収まるようにしたかったので、思惑通りにまとめられた時は気持ちよかったです!
キャンプ場を出た後に余呉湖に寄ったり、
途中、菜の花畑に立ち寄ったりして、春の空気を感じました。
これをきっかけに焚き火にはまり、デイキャンプに出かけたり、友人たちとバンガローで宿泊したりと、すっかりアウトドアを嗜むようになりました。
ただテント泊は未だにこの一度切り。
あの「ミシミシ」ときた寒さが未だにトラウマで、「テント泊はしんどい」というイメージがなかなか離れないんですよね。
ただ今年は友人とテント泊をしようと約束しているので、その時に頑張って克服してみようと思います!
その時、テントからはどんな景色が見られるでしょうか。
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