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京都の貸切サウナ「ぎょうざ湯」で整う

こんにちは、結城弘です。

先日、京都にある「夷川餃子なかじま団栗店」さんに行ってきました。
目的はもちろん、こちらの名物である熱々の「アレ」を堪能するためです。

そう、「サウナ」です。

……。

まぁそこは餃子じゃないのかよて思いますよね。

実際、この店構えパッと見たらサウナの気配なんて微塵も感じられないと思います。

夷川餃子なかじま団栗店さん

ここでサウナ?餃子屋さんなのに?
今回は写真1階にある「夷川餃子なかじま団栗店」さんにて貸切サウナを体験してきたお話です。

まず「なぜ餃子とサウナ?」ですが、まずは「夷川餃子なかじま」さんはれっきとしたご飯屋さんです。

店員さんのお話によると、運営されているオーナーさんの一人がサウナを愛する方で、好きが高じてついに餃子屋さんだけど貸切サウナも始めちゃいましたとのこと。

京都の街中で、餃子屋さんがサウナ、それも貸切!

魅力的な要素しかなく、早速予約を検討しました。
が、やはり人気なだけあって直近の営業日は満席。2ヶ月前に予約し、ようやく年が明けてから行ってきました。

当日現地に着くと、そこには何の変哲もないご飯屋さん。貸切サウナと聞いていただけに専用の入口があるのかなと思ったらそれらしいものもなく、最初間違えてお店横の無関係な階段を上ってしまいました。

到着した時はのれんもなかったので、あきらか準備中の1階の店舗におずおずと入ると、そこが「夷川餃子なかじま団栗店」さん。
店員さんに「サウナの予約の方ですか」と対応していただき、まずは一安心。
店内を抜けて、奥へと案内されます。

昔ながらの風情がある内観。性癖にささる。



奥というかもはや「関係者以外立入禁止」の領域。
何となく、親戚や人の家でお手洗いに案内されて家の裏側を探索した時のようなワクワク半分緊張半分の独特の気分になりながら進んでいくと、

入口がありました。

「サウナ」と「水風呂」というシンプルな文字が、ここが間違いなく目的の地だと安心させてくれます。

店員さんから鍵を受け取り、一通りの説明をしてもらってから中に入ります。

脱衣所
洗面所
鍵つきロッカー

お店は「昔ながらの街のご飯屋さん」な風情が漂っていますが、サウナ部分はすべてが真新しく、溢れる清潔感。

浴場の写真はこちら。

サウナ入口
水風呂


外風呂と外気浴場


サウナ、水風呂、外気浴場の3点セットが揃っている時点でサウナ好きとしてはもはや「ここが天国か」状態。
ここを1時間20分貸しきれるなんて……!

体を洗い、外風呂に入って体を温めてから早速サウナに入ります。


サウナ


室内温度は90度ほど。きつすぎず、ほどよい暑さ。
写真は撮れませんでしたが、ストーブ上のサウナストーンの中には、いくつか餃子の形をしたかわいらしいストーンがあって、視覚的にも楽しかったです。

そしてこちらのサウナではセルフロウリュウも味わえます。

※ロウリュウ…サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させる入浴法のこと。

ロウリュウ用のアロマ水

桶に入ったアロマ水を熱々のサウナストーンにかけた瞬間に発生する、ジュジュジュジュウ…と水が熱せられる音、アロマ水の香り、そして熱気。
貸切なので、知らない人に気兼ねすることなく存分にセルフロウリュウを楽しみます。

テンションがあがった、フィンランド式サウナで体をばしばし叩く葉っぱのアレ
(「ヴィヒタ」というそうです)

数分間サウナに入った後は水風呂に入り、次は外気浴。

見上げると雲がゆったり流れる青空


外気浴用の椅子に座りながら空を見上げると、切りとられた青い空。
じっと耳を傾けると、微かに聞こえてくる生活音。
ここが京都の街中であることを思い出すとともに、こんな街中でゆったりサウナを楽しむという非日常感に浸れます。

この「サウナ~水風呂~外気浴」のセットを繰り返すこと3回。
きたきた、体の末端からシビビビ~と心地よい感覚。

ぎょうざ湯さんで「整い」ました。

※整う… 「サウナ~水風呂~外気浴」を数セット繰り返すことで得られる一種の多幸感。感覚などは個人差あり。

整った後はゆったり外風呂に入ることに。すると壁に気になるものを見つけます。

外気浴場の壁際にある注文口

こちらは飲み物の注文口。
中に入っているインターホンを通じて、壁に掲げられている中から飲み物を注文できるんです。

ビールや月見酒などが並ぶ中、ある飲み物が目に留まりました。

「オロポ・オロカル」

何これ聞いたことない。
「各~」とかあるから、ここに書かれていないフレーバーがあるのかな、響き的にアイヌ文化にまつわるようなカクテルだろうかとあれこれ妄想し、注文することに。

そしてインターフォンで注文し、届いたものはこちら。

こちら、「オロナミンC + カルピス」のソフトドリンク。

店員さんに聞いたら、「オロポ・オロカル」は一つの飲み物ではなく、「オロナミンC + ポカリ」と「オロナミンC + カルピス」のこと。

めちゃくちゃ納得。
ちなみに私が頼んだのは「オロカル」です。オロナミンCのさっぱりさとカルピスの甘みが絶妙で、サウナ後の渇いた体にはベストマッチな飲み物でした。

外風呂でオロカル

もう少しゆっくりしたかったのですが、あっという間に時間切れ。
出る準備をします。

脱衣所でめっちゃ気になったドライヤー。
すごく近未来的


時間はちょうど昼飯時。お腹も減りました。
「この後何食べようか?」と考える間もなく、気分は餃子。

そう、「夷川餃子なかじま」さんの本業は餃子です。

貸切サウナを出るとお店の営業が始まっていて、そのまま席に。

注文したのはチャーハンと餃子のセット。

写真で気になった黒チャーハン。これが当たり。
ほどよく濃い味付けが舌と食欲を刺激し、最後まで飽きが来ませんでした。
そしてお店の看板メニューである餃子。
「さらっと美味しい」が売りだそうですが、個人的には小ぶりながら肉厚でボリューミー。餃子餡の味がしっかり感じられるので、私はあまりタレにつけずそのまま食べました。

完食し、一息。
お腹はおいしい料理、体はジンジンとした温もりで満たされました。

オロポ・オロカルも説明付きでありました笑

帰り道は火照った体で、駅まで鴨川沿いを歩きました。
寒い日でしたが、芯まで温まった体は帰宅するまでポカポカでした。

今日思ったことは一つ。

「サウナと餃子の組み合わせはズルい」

こんなん、料理もサウナもまた味わいに来たくなるやん。

また行こうと思います。

※ちなみに貸切サウナは「夷川餃子なかじま団栗店」さんでのみの営業です。



■余談

私の好きなドラマにタナカカツキさん原作のドラマ『サ道』があります。
主人公ナカタ(原田泰造さん)が様々なサウナで整うという物語です。

私に「整い方」を教えてくれた人のお薦めで観たのですが、三宅さんや磯村さんなど個人的に大河や朝ドラで親しみを覚えている俳優さんたちが出られているのも嬉しいですし、色んな魅力的なサウナが紹介されていて勉強になります。

とくさしけんごさんのサントラや、ロウリュウなどの環境音といった、「音」のこだわりが細かく、耳だけで整いそうになります。
おすすめのドラマなのでぜひ。

ちなみにこちらのドラマを知りあいに紹介する時は、
おじさんの裸を約30分観続けるドラマ」と説明しています。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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