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君たちはどう生きるか

最近、仕事に対しての考え方が変わってきた。
以前は、60歳くらいまで働いて、その後は好きなことをして生きようと考えていた。
でも、今は違う。せめて80歳までは働こうと思う。

理由は2つある。
1つは、働かないと身体や脳が衰えるからだ。
一概には言えないが、働かないとおそらくボケやすくなる。
自分の仕事は、高齢者と接する機会が多い。
病院や施設に入所している高齢者をみて、なんとなく悲しい気持ちになる。
認知症や身体が不自由なのは仕方がないが、食事をし、排せつし、寝るだけの生活。
言うなれば、ただ生きているだけ。それが何年か続くのである。
個人的には、最後まで何らかの目標をもって主体的に生きていたいと思う。

もう1つは、超高齢社会により社会保障制度が崩壊しているからだ。
現在、65歳以上の人口が総人口に占める割合は約28%。
自分が65歳になる頃には、38%になると予測される。
現時点でも、介護保険の負担割合は1割から3割に移行しつつあるし、厚生年金は月14万受給、国民年金だと月6万円を満たない。
どう考えても、自分が高齢者になる頃には、もっと酷くなる。
つまり、社会保障制度を頼れないのである。

退職金も、仮に2000万貰えたとして数年で消える。
今の時代に、十分な貯金が出来る人がどれだけいるか。
十分な退職金が貰える人がどれだけいるか。
もう既に、終身雇用は崩壊しているように思えるのだが。

そうなると結論として、身体が動く限り働くしかないのである。
だから健康でいなければいけないのである。
この先の時代、誰も頼れない。老人になっても自分のことは自分でやる。
そうしないと生きていかれないのである。
それは一見して、暗い未来予測なのかもしれない。
しかし、一方では明るい未来になる可能性もある。

仕事をするということは、誰かの為に生きるということにもなる。
自分という存在が、社会から、人から感謝され認められる。
それなしでは、人は幸せになれないのではないか。

高齢者になる前の私たちが準備すべきことは、80歳になっても働ける職業に就くこと。目先の収入なんて、実はどうでも良い。
65歳からでも何かしらの形で、働けるような準備はしておいた方がよいと思う。(ただし、自分が主体的に出来る職業を)
それは、誰も準備をしてくれない。
自分でするのである。










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