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大手で活躍する友人に「俺たちはあの頃から何も変わってないさ」と言われた話

noteを初めて月2回の投稿を目標に記事を書いてきましたが、今月はまだ1本しか書いておらず目標を挫折させないためにギリギリで投稿します。

しかし今回の記事は目標達成の為の間に合わせの記事では無く、真面目に書きたいと思います。

内容は学生時代の友人について書きたいと思います。彼と出会ったのは大学時代で、学生時代に最も影響を受けた友人の1人です。高校時代からお互いの存在は知っていましたが、大学時代に初めて関わり親しくなります。

どんなやつかと言えば現在は国内トップシェアを誇る某大手美容メーカーで働いており、長年営業で勤めてましたが営業での実績を買われて、企画への配転になったらしく、話を聞いていれば色々経験してゆくゆくは会社のマネジメントを任されるようなポジションについているのかな、といった仕事をしているやつです。この前結婚しました。おめでとう。

この話だけ聞けばガチガチのエリートのような印象ですが、学生時代には酔っ払って友達の家や車の中で大きい方のアレをもらしてしまうような頭のネジがぶっとんだやつでした。笑

当時大阪に住んでましたがいきなりバイト前に電話してきて「今から広島行こうぜ」「今から東京行こうぜ」と断る僕にバイトを無理やりドタキャンさせられて旅行に駆り出されたことはいい思い出です。(当時のバイト先のみなさま大変すみませんでした)

一応この人は卓球部だったんですが(到底そうは見えなかったし、もちろんほぼ幽霊部員でした)この人が練習場に来ているのを監督が見つけると、監督は帰ってしまい、監督とどっちが立場上やねんと思っていました。

この話だけでもあまりリスペクトするところはなさそうですが、僕の中では最もリスペクトできる友人の一人であり、僕は勝手に今でもライバルだと思っています。

その理由は彼は一見遊び人風な男でしたが、誰よりも向上心を持っており遊びの中にも学びや成長を見出すやつで、いつも周りを巻き込んで皆を楽しませていました。

当時の友人の中では最も社会に出てからのことや就活、将来に目を向けており難しそうな本を読んだり、バイトを掛け持ちして勉強や努力をしているやつでした。

当時卓球が全てだった僕に、卓球以外にもこんなに面白いやつがいる、世の中面白いのは卓球だけではないと価値観に影響を与えられて視野を広くすることができました。

そんな彼が一緒にお笑い芸人になろうぜと、よしもとの願書を持ってきたことは今でも記憶に残っています(笑)

そんな彼と偶然再開する機会があった。出張の前に少し時間が作れたとのことで駅であって少し話そうと。

彼の見た目はスーツを着こなして風格のあるバリバリのビジネスマンになっていた。対して僕は仕事をクビになった後で今も迷走状態。

学生時代は一緒に就活を初めて将来について話し合い同じスタートだったハズなのにずいぶんと差がついてしまったなと思ったし、実際に僕は彼にもそう言った。

すると彼が言ったのは、

「俺たちはあの頃から何も変わってないさ。差なんかついていない。いつだってあの頃の気持ちが原点だし、あの頃の気持ちを忘れずお互いに頑張ろうぜ」

まったく彼には敵わないなと思った。笑

思えば彼は昔からそういうやつだった。人を自分より上か下かで判断しないしそういう見方をしない。

仕事で上に上がっていったり、できるようになってくるととたんに態度が横柄になったり上から目線になったりする人がいる。

それはスポーツの世界でも多少そういった空気はあるかもしれない。強やつや上手いやつは上で下手なやつ弱いやつは下だとか。

僕も学生時代にはそういうところがあった。自分より強いやつと弱いやつとで態度が違っているところがあったし強いやつは偉いと思っていた。

しかし彼は前述もしたが、幽霊部員だったし卓球は正直上手くは無かった。

それでも彼の存在は部の中で一目置かれていたし、強いやつと弱いやつで態度を変えることも無く、むしろ強いやつや先輩に横柄で、弱いやつや後輩に特に声を掛けたり気を配ったりしていた。

面倒見がよかったし、皆から慕われていた。

上下関係より横の関係を大切にしており、人より上か下かとかの外側にいる感じだった。

ほんとに魅力や実力があるってこういうことなんだろうなと思った。人を自分より上か下かで見ることが間違っていることに気づいたのは彼と出会えたからだと思う。

話は逸れるが、昔から付き合いのある先輩がいる。年は一回りくらい離れているが趣味が多く話の面白い人だったでの昔からよく会ったりしており、僕もほとんどタメ口で話せるような仲の人だった。

何年か前からその人は仕事のストレスか、もともと高かったプライドや固定観念がより高くなったり強くなったりしている気がしていた。もともと卓球もしていた人だったがちょうどそうなり出した時期に辞めてしまった。

話を聞いていたら職場の人間関係も上手くいっておらず、会っても職場の上司や部下の愚痴を言うことが多くなり、僕に対しても仕事をクビになったこと等に対してマウントを取ってくるようになっていた。

「俺はお前より上なんだ」といった発言が多くなり、僕も義理のある人だったのでしばらく我慢していたが流石に上司でも無いので僕も限界になった。

学生時代に例の同級生と出会えずに人より上か下かだけで生きていたら、一歩間違えば僕もその先輩の様になってしまっていたのでは無いかと思う。

僕もこれから会社でも社会的にも中堅と呼ばれる年代に差し掛かってくる。そうなった時に彼の様に原点を忘れずに仲間を尊重できるようなやつでいたいと思った。

そう思わせてくれた彼には感謝しかないし、これからも彼に負けないように、ライバルだと胸を張れるようにこれからも努力して自分を成長させていきたいと思う。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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