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両親のこと

以前、noteで祖父母のことを書いたのですが、今回は両親のことを書いてみたいと思います。

父親は20年以上前に他界したのですが、今でも尊敬している存在です。尊敬というよりも超えられない目標という存在に近いかもしれません。

父親は中古車を海外に輸出する「商社」を経営していました。5人前後の小さな会社だったので夜中も休日もなく、全国各地から自動車を引き上げてきては、港に停泊している船に積み込んでいました。こんな車を運転していたのですが、最近見かけなくなりましたね・・・。

車両運搬車-トレーラー

父親は家では毎晩お酒を飲んだり、パチンコや馬券売場に行っている印象しかなく、私が子供の頃はあまりいいイメージは持っていませんでした。ところが父親が亡くなった時に社員の方から「とても尊敬できるいい社長だったよ」とお話ししてもらって、社員に慕われていたことをその時に初めて知ることになります。父親とはあまり会話をしなかったので仕事のことはよく知らなかったのですが、経営者として社員に慕われることは大切なことだと思うので、その点が尊敬しているところです。
よく働いていたイメージもあったので、はたらく姿勢を社員にみせる社長だったのかなと勝手に想像しています。

そして偶然ですが、私もたびたびの転職を重ねながら現在、少人数の化粧品の「商社」で働いているので、運ぶものは違えど歩んでいる道は同じなのかなと、そんなところでも勝手に共通点を見つけたりしています。

次に母親ですが、私は高校を卒業してすぐに実家を出たので、家族と過ごした期間はあまり長くはありません。家族全員O型でいい意味でも悪い意味でも細かいことにこだわらないおおらかな家族だったと思います。ただ、そう思えるのは今、振り返っているからで、実家にいた当時は母親からの小さな干渉が苦手でした。基本的には母親も細かいことにこだわらない性格なのですが、本人が決めている「範囲の行動」に関してはかなり細かい印象がありました。

具体的にいうと母親は家にいる間は常に掃除をしているイメージでした。O型といえば片付けができなくて掃除もあまり好きではない印象があるかもしれません。ただ先ほど書いたように本人が決めた「範囲の行動」に対しては強いこだわりがあって、それが母親にとっては毎日の家(範囲)の掃除(行動)だったのです。

私の部屋も毎日かかさずに掃除してくれていたのはよかったのですが、机の上に本が散らかっていたりすると、学校から帰った時には綺麗に整理整頓されていることがしばしばありました。もちろんありがたいことですが、それ以上に勝手に机をいじられるのが思春期の私にとっては嫌でした。そういえば小学校の時、点数が悪い答案用紙を机の奥のほうに隠していたのですが、しばしば見つけられて机の上に並べられていたのを思い出します(汗)

そんな母親ですが、尊敬するのは「とにかく働く」ことです。私が一緒に住んでいた時もパートで働いていましたが、ここ20年くらいは病院(産婦人科)の配膳係として毎朝5時起きで週6日勤務。昨年、ようやく週休2日になったみたいですが、20年以上も朝早くから働いてきたのは尊敬しかありません。産婦人科なので正月やお盆休みも無く、去年はじめて連休を取ることができたようで、とても喜んでいたのが印象的でした。私も電話で話をすると、「頑張ってたくさん働いてね」と言ってしまいますが、今年70歳を迎えたのでそろそろ身体のことも心配になります。ただ本人は働かなくなったらボケるから体が続く限りは働き続けると言っていたので頼もしく、見習わないといけないと思いました(昭和的です・・・)

このnoteを書きながらも感じていますが、両親ともに一番尊敬している存在です。そして私自身、今となっては2人に性格や行動が似ているなとも感じています。今までは年1回の電話と数年に一回くらいの帰省しかしてこなかったのですが、これからはもう少し母親孝行をしなくてはと改めて思いました。

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