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吾子を抱き小高き丘より見渡せりドゥオモ聳ゆる花の名の町
北イタリアのヴェローナからドライブしてトスカーナに入ると、景色は明るく、色彩は柔らかく変わっていく。そして、もうすぐフィレンツェの町に到着すると思っていると、突然視界が開けて、あのサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会のドゥオモが目に飛び込んでくる。アルノ川をはさんだ対岸の小高い丘にあるミケランジェロ広場だ。
画集を見て、本を読んで、憧れてきたフィレンツェが、今、眼下に広がっている。今までに、どれだけ多くの旅人が、ここで心躍らせたことだろうか。
その感動は、素直に詠むしかない。
1986(昭和61)年 イタリア・フィレンツェ
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