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「私は外人ペット」外国人の日本での友達作りは難しい

こんにちは!お元気ですか?
先日、スペイン人の夫と職場での出来事を話していた時に「外人ペット」という言葉が出てきたので、そのお話ができればと思います。
本人の口からその言葉を聞いたときはなんぞや?と思ったのですが、詳しく聞いてみると、「外国人にとって日本で友達を作るのは難しい」という話でした。

私は学生時代に大学の国際課と連携して積極的に留学生サポートを行っていたので、当時経験したことも踏まえながら独り言を話せたらと思います。
(専門的な内容ではないので、あくまでも私が外国人の友達間で経験したことを雑談のような形で読んでいただけると幸いです)

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ことの発端・仲良くなれたと「思っていた」

「外人ペット」の発端となったのは職場での同僚との会話とのことでした。
夫は日本で仕事をしていて、いつも通り同じシフトに入っていた人と会話をしていました。その時にAさん(仮名)から「○○さんと○○さんとご飯を食べに行く」という話を聞いたそうです。

夫にとってはその何気ない一言が衝撃的だったようで「いつもみんなと話していて仲良くなれたと思っていたのに何で俺は誘われていないの?」とショックを受けてしまいました。

夫にとっては、同じ年代で立場も同じで、いつも仕事の時に楽しく話していたのですでに仲良くなれていた(一緒にご飯を食べに行ってもきまずくない関係)と思っていたそうです。

両者の間で「友達」の感覚が違ったのでしょうか。

日本の「友達」の感覚とスペインの「友達」の感覚

「友達」の感覚は日本でも人によって違うので、一概に「スペイン・日本ではこう」ということは私では分からないのですが、少なくとも日本の平均よりも簡単に「友達」になれると体感的に感じています。

実際に、夫と付き合っていた彼氏時代のときから、いつのまにか夫の友達に私が紹介されていて、どこか行くときに「友達」として一緒に出掛けることが多かったです。
最初は「夫の友達」という位置づけで、夫と一緒に出掛ける時以外は特にコミュニケーションをとることがない相手たちだったのですが、次第に私の「友達」になっていきました。
スペインだけでなく、大学時代の留学生サポートでの外国人たちとの交流でも、比較的友達になりやすい雰囲気がありました。(もちろん日本と同様に高コンテクスト文化の国から来た人もいましたが)

一方で、日本でのこれまでの友人関係を考えてみると、外国人の友達とは違って「あなたの友達は私の友達ではない」とうのが一般的で「○○くんとでかけるけど、〇〇くんと▼▼くんはまだ話したことなくて気まずいから誘えないな、▼▼くんにこの話が聞かれないようにしないと、あと誰と誰が喧嘩していないとか。。」のような感じでかなり他者との関係性に気を使っていて、友達になる壁がかなり高い印象です。
そのため、夫の状況で言うと「~と~で~をしよう」と決まっていたから、話が大きくなって面倒にならないようにそれ以上の人を誘わない、話を広めない、ということがあったのではないのかなと思いました。

それなら、夫が言うように「外国人だからみんな物珍しく仲良くしてくれていただけで本当の「友達」になれたわけではなかった。俺は「外人ペット」だ。」という感想を持つのもしょうがない、日本人としてその面は申し訳ねえ、と思いました。

外国人が日本人と友達になるには

じゃあどうすれば外国人は日本で友達を作れるのか、となりますよね。個人的にですが、今まで経験してきた中で、外国人が日本で「日本人の友達を作れた」という場合は、その日本人と個人的なつながりを持てた、という状況が多かったように感じています。
私は自分の大学の留学生サポートをしていたので、「日本人と友達になりたい」という外国人の人たちとの交流が多く、話しかけられることも多かったです。ただ、その中でも実際に本当の「友達」になれたのは、授業やサポートという決まったコミュニティ以外で「一緒に映画を見に行く」「一緒に山登りに行く」「私が地元に帰省するときに一緒についてくる」のように個人的なつながり持ったときでした。
そのため、外国人の人たちが日本で友達を作りたいなら、ある一定のコミュニティで出会った人を、そのコミュニティ以外で個人的に誘ってみるというのがいいのではないのかなと思います。(大学院生の時、同じ研究室にいた中国人留学生の先輩が友人関係構築の博士論文を執筆中で、「個人的に会う」というそのアクションが友達になるターニングポイントだと言っていたような気がします)

まあ、その個人的なつながりを持つにはどうやって誘えばいいのか、その段階に進める兆候は何なのか、と考え始めたら止まらないんですけどね。。。

そもそも友達ってなんなんだ

ここまで「友達」についてお話してきましたが、そもそも「友達」とはなんなのでしょうか。Google辞書ではこのように定義されています。

互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。友人。朋友 (ほうゆう) 。友。「—になる」「遊び—」「飲み—」

心を許し合えているか、という点は個人的にしっくりきました。今回の夫の状況で言うと、夫の視点では同僚の人に心を許していたつもりでしたが、その日本人の同僚からしたら夫はまだ「心を許し合う」関係ではなかったということでしょう。(文字で書くと辛辣な出来事ですね。。。)

片方が心を許していても、相手が許していなかったら友達という関係性は成り立っていないと考えると、今までの私自身の経験にも納得がいくことが多いです。先日、仲がいいと思っていた友達「だった」人にメッセージをしたらそっけない返事が返ってきて「あ、この人との友人関係は時間の経過と物理的距離(違う県に住んでいる)の関係でもう終わっていたんだ」と気づいてショックだったということがありました。。。

同じ日本でも「友達」の感覚は人によってさまざまだと思います。あくまでもこれは私の感想なので、ぜひコメントで皆さんの考えをシェアしてください!

生きてる限りは続く「友達」への一喜一憂

ということで、夫の「外人ペット」という言葉から友達についていろいろと過去を振り返りながら考えてみました。

常に新しい人がいる状況だと、特定の人と仲を深めにくいですし、何より疲れるので(個人的に)日本的なコミュニケーションが楽で仲が深まっていいなと感じるときがあります。
一方で、スペイン(またはその他の低コンテクスト的な外国人)のコミュニケーションのように、新しい出会いがあることで視野や経験が広がっていつもと違う経験ができる、というのが楽しいときもあります。
どちらがいい、ではなく「どちらもいい」という考えで場面によって使い分けながらこれからも友達とコミュニケーションをとっていけたらと思います。友達関係って本当にいつまでも続く永遠の課題ですね。。。(今までずっと仲良くしてくれている友達のみんなありがとう!)

それではまた次の記事でお会いしましょう。¡Hasta luego!


<余談>
ちなみに、この人たちとはすれ違いがあったみたいですが、パートの主婦さんたちとは仲良くなれたみたいで、一緒に日帰り旅行に行っていました。「友達」が作れたみたいで何よりです🌟

YouTubeにのんびりと動画投稿をしているので、お時間ある方は是非ご覧ください!先日新しい動画をアップロードしました✌


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