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坂町の未来をひらく希望のシンボルアートが完成!(坂町)【The Meet (スタートアップ共同調達推進事業)】

 JR坂駅前、国道31号沿いに、高さ6m、幅40mの巨大なウォールアート(壁画)が出現! 皆さんはもう見ましたか。
 平成30年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた坂町。あれから6年、復旧から復興へと舵を切った今、〝復興のシンボル〟として完成したのが、坂町伝統の秋祭りをテーマにした巨大なウォールアート。7月31日に行われた完成披露式に行ってきました。

人々に希望と勇気をもたらすシンボルアートに!
 令和5年度に「The Meet」で採択された3件の取り組みを進めている坂町。その中の1つが今回の「海外アーティストとのコラボにより坂町ならではの風土や文化を壁画に表現し、アートを起点とした地域交流の創出と魅力あるまちづくりの推進」です。
 完成披露式で、シンボルアートへの思いを語った坂町の吉田町長。

約270年の歴史を持つ坂町伝統の秋祭りをテーマにした壁画が完成しました。平成30年7月豪雨以来、「頑張ろう!坂町」を合言葉に、町民の皆さんと一丸となって復旧に取り組み、令和6年3月をもちまして復旧工事がおおむね完了しました。復旧から本格的な復興へと舵を切る、元気になった坂町を、この壁画を通して感じてもらいたいと思っています。末永く多くの人々に愛され、希望と勇気をもたらすシンボルアートになると確信しています。

坂町・吉田町長

壁面から湧き出てくるかのような臨場感あふれるウォールアート
スケールの大きさは日本一かも⁉

格調高く優雅でありながら勇壮な獅子舞、荒波の中をもまれながらも勇ましく進むかのような曳船(ひきぶね)、竹棒を持った赤鬼マッカの迫力…。壁面から湧き出てくるかのような臨場感あふれるウォールアートを手掛けたのは、オーストラリアを中心に活動し、スプレーアートを通じて地域振興を行ってきた「よかpaint」さん。アーティストの小栗スチュアート健太さんと、アートトディレクターの小栗浩子さん夫妻で制作にあたり、お子さん2人と一緒に家族で坂町に移り住み、約2カ月間滞在。制作期間中、町ぐるみでのサポートに「感謝しかない」と話します。

 坂町は本当にキレイな町で、地域に溶け込む絵を描きたいと思いました。役場の方々の熱意も素晴らしくて、何度も真剣にやり取りを重ねて、一緒に作品を作り上げていく感じが、すごく楽しかったですね。町に滞在して、子育てしながらの制作だったので、最初は心配もありましたが、子育てに関してもサポートしていただき、自分の地元よりも甘えて、何でも頼って、安心してリラックスして制作できました。坂町への愛がアートに表現されているかなと思います。
 坂町の秋祭りの迫力を出すために、壁面から浮き上がって見えるように、光と影を使い、色を重ねていくことで、動きや立体感を出しました。伝統芸能を描いた壁画は初めてですし、日本でも珍しいのではないかと思います。これほどまで大きな壁画の制作も、日本では初めて。もしかしたら日本で一番大きいかもしれませんね。私たちも自信をもってアピールできる作品になっています。ぜひ多くの人に見てほしいですね。

よかpaint 小栗浩子さん

 坂町には2つの秋祭りがあり、どちらも本当に迫力満点。八幡神社の秋祭りは、各地区から頂戴(ちょうさい)や曳船、屋台、獅子舞などの豪華絢爛な寄進物が出て、激しくもみ合いながら石段を練り歩くさまは圧巻です。小屋裏新宮社の秋祭りは、マッカという赤鬼が竹をもって走り回り、神輿はケンカ神輿のような激しさで、子どもたちの泣き声と歓声が響き渡る、見応えのある祭りです。

 よかpaintの皆さんも「秋祭りには坂町に戻ってきます」とのこと。まずは祭りの勇壮さを表現したウォールアートを見に出かけませんか。秋には祭りにもぜひ参加を!

The Meet(スタートアップ共同調達推進事業)とは?

革新的なアイデアや技術を持ったスタートアップ企業が、 広島県内の市町との協業により地域課題・行政課題を解決するプロジェクト。今回の坂町の採択案は「海外アーティストとのコラボにより坂町ならではの風土や文化を壁画に表現し、アートを起点とした地域交流の創出と魅力あるまちづくりの推進」。

https://hiroshima-sandbox.jp/archives/works/the-meet


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