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未来はUP-CYCLE【NARUのGreeting from HNB vol.4】

2週間ぶりの、こんにちは。

「HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING(ヒロシマ・ネイバリー・ブリューイング/HNB)」でPRODUCERを務める福本成美ことNARUがお店のことについて書いていくこの連載も今回が今年最後です。いつも読んでくれているみなさん、改めてありがとうございます!

さて、年末です。2021年も終わりです。この1年、みなさんはどうでした? 
HNBにとってはやっぱり大変な年でした。昨年に続きコロナに振り回され、お酒も出せない、営業もできない……。HNBと「CRAFT BEERと炭火『はればれ』」がグランドオープンして1年……。

思えばHNBってオープンしてからずっとコロナ禍なんです。緊急事態宣言が明けてお店は通常通り営業してますが、やっぱり街の空気は完全に回復したわけではなくて。ああ、早くフツーの状況で営業したい! まあ、そうは言っても仕方ないので、一生懸命FIGHTしていくだけなんですケドね。

HNBのPRODUCERとしての私自身はどうだったのか? 今年はこうしたnoteをはじめたり、なかなかみなさんと直接お会いできないぶん、HNBのことを知ってもらう機会を作ろうとしました。

それと今年頑張ったのは新商品の開発です。「広島県産素材を使用したオリジナルクラフトビールを造り、街を盛り上げたい!」というテーマでクラウドファンディングを行い、2月には広島のレモンとネーブルを使った「レモブルGO HIROSHIMA」を発表しました。先月には前回紹介したように、「牡蠣食う研」さんと組んで開発した「広島オイスタースタウト」の発売にこぎつけました。それ以外に三次産のショウガ、三原のブドウ、高野町のリンゴを使ったものも。

使用したレモンとネーブルは広島県瀬戸田「citrusfarmsたてみち屋」さんのNon-chemicaのもの。
ラベルは白・黄色背景の2種類つくりました!(中身は同じです)

上の例からもわかるように、HNBは広島のBREWERYとして、なるべく広島の素材を使って、広島の人たちと一緒に、広島らしさあふれるBEERを作りたいと考えています。少しでも広島の街が盛り上がるように。そして生産者さんやCRAFT BEER FANのみなさん、同じ飲食業に携わる人たち、楽しいことが大好きな人たちとワイワイできるキッカケ(=場)を提供できる存在になれればと思っています。HNBの大事なCONCEPTとして「地産地消」と「地域おこし」は常にあるものです。

実はそれに加えて、私はひそかにもう1つの裏テーマをHNBに潜ませています。それは「UP-CYCLE(アップサイクル)」。UP-CYCLEって何?……そう思う人もきっとたくさんいるでしょう。

UP-CYCLEとは簡単に言うと「これまで捨てられてきたものに付加価値を付けて、新しい商品にGRADE-UPさせること」。たとえば廃棄される木クズを使って木のぬくもりが感じられるCUPを作ったり、再生プラスチックを利用してオシャレなBAGを作ったり。「RE」-CYCLEの感覚をもう一歩進めて、さらにグレードUPした商品に生まれ変わらせてしまうのが「UP」-CYCLEです。環境にやさしい上にバージョンUPって、すごくCOOLだと思いません?

コロナ禍の商品開発でもUP-CYCLEの実験は少しずつ進んでいます。たとえば「広島オイスタースタウト」。現在はカキの煮汁を購入していますが、もともとはカキのオイル漬けなどを作る際に廃棄されるダシ汁をRESCUEする方向で話を進めていました。今回は時期の問題で断念せざるを得ませんでしたが、このIDEAは引き続き追いかけて、いつかムダのないカキのCYCLEを作りたいと思っています。

牡蠣の煮汁を投入しているところ

他にもBEERを作る際には「麦芽粕(ばくがかす)」というものが出ます。これは麦汁を作るため、麦芽とお湯をろ過した後に出るものですが、広島では麦芽粕を捨てようとすると産業廃棄物扱いになって、ものすごーくお金がかかるんです! その一方で麦芽粕は食物繊維などが豊富に入った高栄養価なSUPER FOOD。これまではそれをムザムザ捨てている(しかも大金を払って!)のが現状だったのです。

でもそんなのモッタイナイですよね。ということで私たちは農家や畜産家の方に麦芽粕を引き取ってもらい、肥料や飼料にしてもらってきました。これまでゴミ扱いされていたものが肥料や飼料として役に立つ(これで高価な廃棄費用はゼロに!)――ここまでは、まあRE-CYCLEというLEVELかもしれません。でも私たちはRE-CYCLEをUP-CYCLEにするべく、今年1年開発を続けてきました。まずOVENを使って麦芽粕の水分を飛ばして粉状にします。それを使って社内のパティシエがケーキやグラノーラを完成させたのです。

この麦芽粕を使った高栄養ケーキやグラノーラは、12月から「CRAFT BEERと炭火『はればれ』」はもちろん、「GOLDEN GARDEN」「RAKU BEER」でも提供しています。

はればれで提供している「フルーツと麦芽粕のチーズアイスクッキーサンド」

まだまだ端緒についたばかりですが、このUP-CYCLEの試みは来年も続けていこうと思います。課題があるくらいが、未来に向けてのMOTIVATIONになるってもの。来年はHNBを通じてUP-CYCLEという意識もマイペースで発信していきますよ!

みなさん、今年1年おつかれさまでした。そしてHNBを気に掛けてくださって、ありがとうございます。来年も笑顔あふれる1年がすごせますように。できれば、そんなみなさんの笑顔のそばにHNBのBEERがありますように。

2022年、また元気にここでお会いしましょう。素敵なHAPPY NEW YEARを!

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