2024年に気になるイベント

あと残すところ1ヶ月弱で新年を迎える。この新たな年を迎えるにあたりちょっと気が早いのだけれども今年参加した学習系イベントを振り返り評価をした。そこではよかったこと、わるかったことをいろいろある。もちろんわたし自身の反省もある。反省として自身のかかわり方というものだ。やりようによってはもっとうまくいっただろうと反省している。ただなるべくわたしを排除して客観的評価をしてみた。

それでもやってみて客観的に評価するというのはなかなか難しい。ほとんどは無理な気もする。ただわたしは10年間大学の講師として教壇に立った経験がある。そこで学習面で多くの大学生の振る舞いを観察し、1200人のレポートを読んだ。そのことから学習系のイベントして何が必要なのかは把握している。健全であること。目的があること。学習ができること。そして協力しあえていること。どれが欠けていてもよい結果は出ないだろう。

結果とは学習効果やネットワーキングのことをいっている。それを阻害することが発生する。例えばイベント中に不必要な衝突が発生する。怒りが収まらなくなる。継続して参加したくなくなる。それだけでなく一度離れていった参加者がもどってこない。そういった状態に慢性的に陥っていく。

ここでは2024年に向けて気になるイベントを紹介します。読者の方たちにとってなんらかの参考なれば幸いです。

ここでお断りします。客観的評価といってもわたし個人の見立てが入っていること。なんらかの偏見がある見方をすべて排除するのは不可能であること。評価軸は恣意的であること。

読者自身の価値観があるためあくまで読者が実際のところを観察をして検証する必要があります。そのためには読者が参加をして書いてあることと照らし合わせてみること。

まずしばらくじっくりと自分の目で観察する。それから冷静に分析をすること。たとえば半年とか1年といった期間、継続して参加すること。そういったことをしないかぎりは本当のことはわかりません。読者自身で参加してみて真実を確かめることをお勧めします。

ではまず今年1年参加してみてのまとめです。詳細は各サイトを参考にしてください。

Hiroshi Hatano 2023年12月作成

GRIPS 政策大学院大学


ここは読者にお勧めできるイベントを提供しています。ルールに沿った運営がされています。スポンサーとして物理的な母体があり個人による運営でない。そういったことから健全です。政策大学院の院生に向けての授業をイベントで公開している。それに一般の参加を許可している。

大学院への入学希望者と募集を増やすことを目的としている。

学習面でも学びはあります。ウェビナー中心であり発表者と聴講者との直接の質疑はありません。質疑は仲介の教授や司会者がはいるため安全面に配慮されています。そのため無礼な発言による事件や事故がありません。

Harvard Business School Club of Japan


このイベントもお勧めできるイベントです。日本市場の調査とハーバードビジネススクールへの入学者を増やすことを狙いとしている。ただ日本人がビジネススクールに行かないためイベントの実施回数が半分に減ってきている。

毎月から隔月へとダウン。そこが気がかり。健全でありルールは守られています。学習面ではアメリカ北東部のリベラルな大学ということからビジネスにおいても最先端な話題が学べます。ウェビナーのため事故はない。

これから以下は母体を持たないイベントで個人あるいはその仲間たちによるイベントです。不特定多数の参加のため非礼行為発生の可能性が高くなります。

NY MBA日本人会


ニューヨークを地盤とする日本人会。組織の外でビジネスの話をする懇親会系のイベント。92回を数える。来年には100回に到達すると予想されます。毎月金曜日夜8時から開催されている。このようなイベントにおいては珍しく事件や事故が発生していない。そういった報告がない。それは日本人を対象とし日本語で行われていることもありましょう。主催者の個人的なネットワークにより講演者を招待している。

ルールは守られており違反が少ない。不必要な摩擦や激しい討論はない。目的は学習面よりもどちらかというとネットワーキングに寄っていると理解してよい。学びよりはつながり重視の日本人会。テーマを考慮して参加することをお勧めします。来年、わたしは開催後に送られてくるレポートを見ることを主体としイベントへの参加はしない予定。

ハーバード・ビジネス・レビュー読書会


個人の開催によるもの。ルールはほとんど守られているもののときどき激しい論争になってしまうことあり。シニアにその傾向あり。参加者が幅広く世代間によって記事のとらえ方の違いが発生。

DHBRの記事を理解することが簡単ではない。そのためか参加者が事前に読んでいなかったり、読書会としての感想をうまく述べられないこともある。事前準備において課題あり。

そのため学習面において課題がある。それは参加者が記事を読んでうまく論点を出せないことに起因する。雑誌が経営者と経営コンサルタントを対象としたもの。実際に参加してくる人たちは経営には直接関わっていない。

2時間の読者会において聞き専といって聞くだけのひとたちの参加も認められている。あまり頻繁に参加する必要はないだろう。

エコノミストを読む会


facebook上で開催されているイベント。頻度は毎週。日曜日の朝9時から2時間。3つの記事を30分づつ討議する。読者には勧められないイベント。

理由はルールとマナーが守られていない。ルールを作った運営側がイベントに参加してこない。参加してもルールを徹底しない。5分以上場を独占し長々としゃべるひと。逆にだまっているだけのただ乗りが発生。2時間のセッション中、入退室を繰り返すマナー違反がある。カメラオフにしたままファシリテーションをするという素行面で問題が発生。

健全ではない。理由は記事を読んでこない参加者あり。カメラオフにして他のセッション中に要約する人。途中で抜け出て帰ってこないなどズームに移行してから学習の妨げになる迷惑行為が発生。記事を投稿したひとがイベントに参加しない。記事を投稿すらしない人も多い。千人のメンバーで参加してくるのは10人程度。

継続性において課題あり。長く参加している人だけで暗黙のルールをつくってしまい壁ができている。そのため新しい人が参加してこない。きても長続きしない。シニアが多数参加することもあり若い人には不向き。

Let's talk about our world


Meetupというデート系プラットフォームで開催されている。参加は勧められないイベント。平日の朝7:30から開催されている。常連の参加者がイベント案内に書かれていることを守らない。違反が頻繁に発生しており、それを主催者が注意もしなければ直すこともない。フレンドリーではないイベント。

シニアの中にはちょっと首をかしげたくなる発言をする人がいる。それが不可解。わたしは100回参加して50回以上話題を提供した。しかし話題を提供した側が損をする。例えばすぐさまこう返してくる人がいる。「話題を変えろ」、「そんなのは時間の無駄だ」、「そんなことは知らない、もっと一般的な食べ物の話題にしろ」といった自己中心的な要求を繰り返す人が存在する。それを主催者が見ていても注意しない。

主催者が注意しないためやりたい放題になっている。わたしが観察したところではそういった言動を繰り返す参加者が二名いる。通常はあそこまで酷評をしたりはしない。一種のサイコパス(精神異常者)ではないかと疑われる。

参加はしないほうがよい。むしろ有害なイベントになる。

最後に評価表を添付しておきます。ネット上のイベントはいろいろなものがあります。大学生の方は大学で行われている授業に出ること。あるいは大学が推薦するイベントに出る方がいいでしょう。

どのイベントも残念ながら全体的に評価は下がっている傾向があります。

Hiroshi Hatano 2023年12月作成

4項目で8点満点です。〇は2点。△は1点。Xは0点です。4点以上で参加するメリットがある。4点以下は参加しない方がいい。そういった評価をしました。

読者の参考になりますように。