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受験生を狙った痴漢行為の防御策

もうかれこれ40年以上になろうか。年末年始が明けていよいよ大学受験シーズン。わたしは親元を離れてひとりでアパート暮らしをしていた。暮らしていたのは名古屋市内。地元の豊田市には受験予備校などなくわざわざ名古屋市内に住まいを構えて受験の準備をしていた。名古屋にある大学もいくつか受験することができる。ただわたしの目は東京に向いていた。

ほとんど行ったことのない東京。不慣れな受験会場までうまくたどりつけるだろうか。数校受験するとなると宿をとらなければならない。そういった理由もあってわたしは受験日の数週間前に東京にきて道を覚えることにした。インターネットなどはないころの話だ。

東京駅について案内を見ながら中央線に乗り換えた。朝のラッシュははじまっていた。これほど混んでいるのか。後楽園を過ぎて新宿方面に向かうところだった。なんだか人相の怪しい人がいたような気がした。そして新宿駅で下車した。しばらく歩いてみると内ポケットにいれていた定期入れがなくなっていた。スリにあったと気づいた。

今週あるオンラインイベントでこのような話があった。共通一次試験の日。満員電車では痴漢行為が多発するようだ。被害者は泣き寝入りをすることが多い。声をあげたり訴えることはしない。受験当日であり集中力がそがれるためだ。それを逆手にとって痴漢行為をする。仲間どうして連絡を取り合うという悪質な犯罪行為というものである。さてこれに対して防御策はあるのだろうか。そういったことを話す場だった。

防御策としてはいくつかあろう。ひとつは親や友達といっしょに受験会場にいくということだろう。特に受験日の当日になにか事件があってはこれまで準備してきたことが台無しなる。そうならないように受験日だけは親に付き添ってもらうのがいいだろう。また親がいっしょにいけないということならば友達と連れになって受験会場に行く方がよい。

次にできればラッシュがはじまるかなり前に受験会場に向かうというのはどうだろうか。受験会場までの混む時間帯を調べておいてなるべく混む前に近くで待機しておく。1時間くらいであればどこかで暖をとるというのは可能でろう。

共通一次試験というのは都内で受験しなければならないのか。もし郊外で受験できるのであれば満員電車に乗る必要はない。茨城県や群馬県あるいは栃木、山梨、静岡といった近隣の受験会場でテストを受けれないのだろうか。受けれるのであれば都内の会場は避けてみるのもいいだろう。

これは数日前からどこかに宿泊して準備したほうがいい。いきなり知らないところにいって試験会場までいくと調子が崩れることがある。そうでないように日頃から定期的に郊外にある会場にいくという方法があろう。なにかを忘れるようなことがあってはいけない。集中力を阻害するような要因は山ほどある。郊外の受験会場であってもすぐ近くのところ。できれば歩いていけるところに宿泊する。できれば友達といっしょに宿泊するのがよい。

わたしは40年くらい前に中央線でスリにあった。そのころ現金は盗まれた定期入れにいれたままだった。2万円くらいあり東京から名古屋までの帰りの乗車券と宿泊に使うお金だった。失意の中新宿からかなり離れたところの駅の車掌さんに事情を話して助けてもらった。これも運がよかったとしか言えないだろう。

油断をせずに万全の体制で受験をする。なにかの参考になりますように。