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千葉なのになぜ「東京」ディズニーランドなのか

1984年の夏アメリカ留学直前にディズニーランドにいった。いった理由は群馬にいる友人にぜひいってみないかと誘われたことがきっかけだった。友人は名古屋市で合気道の教室を開いていた。合気道を知ったのは名古屋にあるアメリカンセンターというところで日米交流のイベントがあったため。そういった不思議な縁があった。

そしてディズニーランドに入る前に千葉市にある道場でけいこをして汗をながしその翌日に1日過ごしたことを覚えている。ただわたしは東京には住んでおらず名古屋にいたこともありランドが浦安市になることはわからなかった。浦安市にある舞浜駅を降りたという記憶ない。そしてしばらくの間浦安市は東京都の一部くらいにしか覚えていなかった。

あるオンラインイベントでわたしはこのような経験を話した。そして東京ディズニーランドは東京都にはなく千葉県にあるのにどうしてこのように呼ばれるのだろうかという質問をした。4人くらいのグループ内で話した。この話のポイントは何をもってどこまでが東京なのかということ。そしてオリエンタルランドとディズニーランドとの契約はどうなっているのかということ。民間企業どおしの契約がどこまで地名に影響を及ぼすのか。

この話はいろいろなところで紹介されている。そのため検索することで記事が読める。

ある人はいった。そろそろ東京ではなく関東ディズニーランドというのはどうだろうか。いやいや千葉ディズニーランドにすべきだ。というのは上海ディズニーランドというではないか。あるいはディズニー・ジャパンとしてもいいだろう。さて名前というのはどのくらいの影響があるのだろうか。

1983年開園当時に千葉というのはそれほど知名度がなかった。そのため米ディズニー社がそのことに懸念を示しオリエンタルランドとの契約に東京とさせてくれという契約を結んだのではないか。そしてオリエンタルランドから米国からそのような申し出があったことを千葉県知事と浦安市長に話をした。そこで今度は千葉県知事と東京都知事と話をして合意したという経緯があるのではないか。

そういうことならば当時ディズニーランドの知名度をあげるために東京を使ったのであっていわばプロモーションであろう。そういう意見があった。そうなると民間企業の宣伝に都市名を使うというのはどのような法律によるものであろう。知事と市長はどのような法律にもとづいて判断を下したのか。そういった疑問が出てきても当然である。

民間企業の契約と地名の使用はどうなるのか。

浦安市民にとってはとても都合のいいことがある。というのは市民の半分は東京にある学校にいき、東京にある会社で働いている。となりは江東区であってそこにある施設を隣接しているために優遇されることがある。例えば江東区の図書館の利用カードを発行することができる。

そして同時に浦安市の税金を払っているためにディズニーランドが支払う税収入により市内のとてもいい施設が使えるというメリットを享受できる。例えば浦安運藤公園にあるプールは300円で2時間使える。屋根付きの屋内プールで天井の高さはかなり高く開放感がある。これだけの施設を使うことができる。

さらに浦安市に住んでいることでランドがすぐ近くにある。いわば公共の公園のようなもので年間パスを買えばいつでも安全で楽しいランド内を公園代わりに使うことができるのである。浦安市民であればこういった好都合から東京のメリットと浦安のメリットを同時に受けることも可能だ。

東京に住み始めて大学生からこのようななぜ千葉なのに東京ディズニーなのという質問を何回かうけた。もっともである。その都度あまりうまい答えがなかったもののようやくその答えめいたものにたどりつけたのではないか。家から30分のところにあるのにこういった不思議なことに気付いたのはなにより大学生からの素朴な質問だった。