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Z世代が本を読むようになるには

わたしはこれまで多読といわれたことはない。多読とは本を欠かさず読む人のことをいう。おそらく今日では一週間に一冊ペースでもよく本を読む方だと言われるのかもしれない。わたしはそのペースを落としたことはない。大学入学から40年もの間欠かさず本を購入して書斎の本棚に並べておくようにしている。図書館にも週1回くらいのペースで行く。書店で見逃した本があるかもしれないから。

どうも今日この頃若い世代の人たち特にZ世代といわれるひとたちがあまり本を読まないということを聞いた。Z世代とは10歳から25歳くらいまでの世代をいう。十代の人たちは特に本離れが目立つという。ここで本というのは学術書のことをいうのではない。学者が一般向けに書いた解説本というのでもない。どちらかというと小説のようなもの。十代でよく読まれている本でベストセラーとしていろいろなところで紹介されている。

ハリーポッター・シリーズは十代であればだれでも手にとって読んでいることだろう。どうやらハリーポッターやオズの魔法使いといったものでさえ読んでいないらしい。そこであるオンラインイベントで質問してみた。若い人たち特に十代の人たちが本から離れている。どうすればいいのか。それを4人のグループで話してみた。

グループの構成としてはやや年齢が高かったもののだれもが本を読まないことに憂慮していた。理由は本を読まないということは本を読めないということになってしまうからだ。なぜ本を読まなくなったのかその理由としてはスマホでSNSばかりをしているという指摘があった。この文章では本を読まないでSNSばかりをしているとどのようになっていくかということを書いてみます。

ひとつはSNS上にあふれるゴミ情報につかっているとなにが本当で何がそうでないかがわからなくなってくる。偏見やどちらか一方にかたよった考え方に傾いていく。主導するのはインフルエンサーというひとたち。SNS上で物事に影響を与える有名人たちのことをいう。そのひとたちはフォロワーの数が多い人。SNSユーザーは投稿をよく見るようになります。

ところがインフルエンサーの発言は疑ってかかった方がいい場合も多いのではないでしょうか。あの発言を目にしてどんな変化が起きるのか。おそらくなにも起きない。たいしたことではない場合が多いのではないか。

次に日本国内だけであればいろいろな人たちと対面で接する機会があり事実の検証ができるのかもしれません。ただし外国となるとそれは違うでしょう。日本のことをよく知っていると自負する外国人がいたとします。実はその人たちは日本に来ても観光でうわべだけのことを観察しているだけ。一般旅行者であり日本のことはあまり知らないということがあります。

観光として日本に来る理由としてうわべだけでくることが多いそうです。たとえば日本であればアニメを知ることができると勘違いしている。日本=アニメではないはずでしょう。そのことで日本のことに詳しいと称してしまうそうです。

韓国に日本人を含めて外国人がよくいく理由としてはK-POPを見にいきたい。そういった理由のみで韓国に訪問をするそうです。ところがここ10週くらい20時間以上韓国のひとたちとオンラインで経済・社会の話をしてみた。人々の生活話をするのですがK-POPというのは一言も出てはこないのです。韓国人はK-POPに必ずしも関心があるわけではない。

十代のひとたちが本を読むにはどうしたらいいでしょう。その対策としてアメリカテキサス州の事例があります。テキサス州では本を読まない学生に対して学校が一冊読んだら二ドルを渡すという動機付けが政策として検討されているそうです。これはいかがなものか。議論がされています

この議論の中でされておらずオンライン参加者のひとから指摘があったことがあります。それはアメリカでは中学・高校で退学者が多いとのことです。退学をしてしまうとその人たちは街灯に出て犯罪を犯すようになる。その若い人たちが犯罪に染まらないように学校に通わせることに大変な苦労がある。

二ドルのインセンティブを渡すという政策が実行されているわけではないにしても学ぶ大切さは議論をされている。学校に通って正しいことを学ばなければ犯罪者になる確率は増す。学ぶには本を読むということは関連があるでしょう。

本を読むというのは習慣であり一度そのような習慣が身につけば一生涯にわたって読み続ける。ただ習慣がなければずっと本を読まないままです。本を買わないし図書館から借りてくることもしない。ゆくゆくは文字を読めないひとになってしまう。そうなってしまうと学ぶということから大きく離れてしまうことでしょう。

SNSをやめてみてはどうでしょう。スマホがなくても中学・高校は通える。アカウントを閉鎖したとしてても成績に影響しないでしょう。それよりは本を手にとって毎日欠かさず読むことの方がいい。30分だけでも決まった時間にベストセラーを読む。それで充分なのです。親としては一冊読んだら五百円をお小遣いをあげる。そういう方法をとってもよいです。