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MX4Dは覚悟しなければならない

さてこれから待ちに待ったGWがはじまる。GW中は久しぶりに海外に出かけようか。いやちょっと海外まではいけない。国内でどこかいきたい。そういう計画を立てていることだろう。わたしは家族でGWには海外旅行をしたことはほとんどない。国内でもほとんどでかけない。混んでいることがわかっているためだ。そこで混雑を避けて近くの映画館によくいった。

結婚をしたころは頻繁だった。子供が小さいときはそれなりに内容は限られたものの家族3人でいった。ひとりあたり映画のチケット代は1000円。格安だった。金銭的負担はほとんどなかった。

アメリカ最大規模で劇場を展開するAMC。この3年間コロナによってビジネスが打撃をうけた。その挽回策として3Dプレミアムシートを展開する。人気のアバターは従来より値段を上げて一席あたり16.50ドルにしたという。為替レート133円で円換算すると2200円になる。

わたしはふと気になった。3Dのアバターを一席2千円以上もかけてアメリカ人が見に行くのだろうか。アメリカは映画が安いことで知られていた。どんなに高いといっても5ドルくらい。それでもちょっと高いのではないか。

あるオンラインイベントで映画の観賞チケットについて話題にした。AMCがプレミアムシートを2200円で売り出している。見に行くのかと質問した。ほとんどの人がいくといった。またある人がいった。日本の映画館もいろいろな策を打ち始めた。東宝シネマスではMX4Dという席がある。これはアトラクション型4Dシアターといって観るというよりは体験を重視したシアターだという。

その席の値段は3100円。通常なら1900円で見れるところをなぜわざわざ1200円も余分に払って同じ映画を見るのだろう。MX4Dというのは3Dよりもさらに様々な鑑賞体験がほどこされている。

これには驚いた。どうしてかというと理由は二つある。ひとつは3Dというのはわかるけれども上映中にアトラクションのようなシート効果と劇場効果がある。シート効果は9種類あってなかにはウォーターブラスト。水しぶきが席に向かって飛んでくるという。またシーンに合わせて臭いがただようという。劇場効果として霧のようなものまで用意されている。これはちょっとやりすぎではないのか。

また3100円というのは映画観賞用だけに課せられた料金である。通常は映画を見るときはポップコーンやソーダを手にて食べながらみる。するとプラス千円くらいにはなろう。ひとりあたり4千円近い料金を払ってストーリーをひとつ観賞する。いかがなものか。シートが振動しながら2時間過ごす。この間にストーリーを追えるのか。アトラクションというのは遊園地にあるように瞬間的に終わるものではなかったのか。

確かに体験型というのはわかるけれども料金とシートの設計からどうも違和感を覚えざるを得ない。それでも見たいという。はたしてどうなのか。ちょっと覚悟が必要ではないか。

我が家もコロナが明けてGWに何をするかをそろそろ決めるタイミングになってきた。うちは女房が決定権を持っているためわたしは静かにしている。ただどうも長男はなにやら映画のホームページを気にしているようだ。まさかMX4Dにいこうとはいわないであろう。そう願っている。