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朱鎔基 指導幹部は廉潔に公務を勤めよ 1992/01/11

領導幹部要廉潔奉公(1992年1月11日全国交通工作会議上講話)載《朱鎔基講話錄  第一卷》人民出版社2011年,pp.126-127 綱紀粛正の話だが、ここでは、幹部が地方や出先を訪問した時の、送迎、食事の供応、贈答、などが指摘されている(写真は1992年1月11日北京で開催された全国交通工作会議で講話を行う朱鎔基。同上書p.127より転載。)。
→ 参照 習近平の反腐敗運動 2012~

p.126 私は精神文明建設問題を強化することを今一度強調したい。精神文明建設を上手く行う(搞好)には、それぞれのプロジェクトを上手く行うことが必要だが、指導グループ(班)の立上げ(建設)が最も重要だ。中央の一組の政策を基層にまでしっかり実現するには、各クラスの指導グループが自ら模範となり(以身作則、爲人表率)、清く正しく廉潔でなければ、いかなることもなしえない。各クラスの指導幹部は深く大衆の中に入り、多くの調査研究をしなければならない。指導幹部は清く正しく廉潔に公務に従事する。気持ちよくさせようと、おごったり贈り物をしたり大量の飲食は不要である。この方面で国務院にはすべて規定がある。まず我々のような人が模範となる必要がある。最近私は十幾つの省に行ったが、要求の第一条は迎送不要である。迎送で何をするのか?地方から出てきた同志も必ず迎送不要である。これで多少のことを省略すべきである。総理、副総理、加えて何人こようと、すべて迎送なしである。みんなの負担になるだけではないか。第二条、食事につきあわなくていい。一緒に食べればお返しが礼儀である。自分で食べて厳格に四菜一湯を求める。全員がこのようにすれば、良い空気が生まれる。もし省委員会書記,省長が来て飯を食う、要求(規格)は下がるだろうか?もしもただ省委員会書記、省長だけであればそれも良いだろう、しかし彼らがくれば数人ということはない、すぐにいくつもの卓になる。部長が行けば少なくとも三卓だろうか。ある人が言うには、我々が一緒に飯を食べて、話をすれば時間の節約になりませんかと。私は言う。時間を節約するなら、口があればいいので飯を食う必要はない。話をすればいい。時間の節約というのはどの時間の節約なのか?第三条、絶対にプレゼントを受け取らない。タバコ一本、酒一瓶も絶対に受け取らない。第四条、宿泊所で報告は聞かない。
p.127  私は十幾つの省に行ったが、どこでも省政府に行き報告を聞いた。こうすると良いことがある。政府機関ごとにどのような様子かがわかる。どこが貧しく質素か、どこが豪華か、私はすべてわかる。このほか生活のささいなことにも注意が必要だ。李鵬同志が注意したことだが、ダンスに行く必要はないと。私がダンスに行くと、みんながやってくる。ダンスブームになる。こうしたことをしないことは、他人の負担を増やすことと(関係している)。私はわれわれの部下の同志、各クラスの指導グループを信頼している。みんなが皆、厳格に自己を(律し)、階級性(党性)を議論し、作風はそこに伴っている。われわれはしばしば社会の風紀が良くないと話している、江沢民同志は上海で一度ならず、上の梁が正しくないと下の梁が歪む(上梁不正下梁歪)、真ん中の梁が正しくないと(建物が)倒壊してしまう、とのべた。もし我々が部長から庁の局長までの全員に厳格に要求ができれば、全社会の風紀はすぐによくなるだろう。我々政府機関は廉潔であり、作風の良くない人をすぐに強い意思で治療している。皆さんがこの問題を我々の社会主義を強固にすることであり、高い認識をもって”和平演変(平和的に社会主義体制を崩壊させることを指す。この場合、ソ連や東欧の社会主義体制崩壊がイメージとされる。和平演変という言い方に共産党独裁体制の崩壊の意味があるようにも思える。訳者)”を防ぐものであり、精神文明建設を切実に強化することであると、議論されることを希望したい。

#朱鎔基 #和平演変 #腐敗 #廉潔 #名勝六義園

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