見出し画像

朱鎔基 情報産業発展の重要性を充分に認識せよ 1992/01/11

 これは朱鎔基同志が郵電部で聞き取りの後の工作講話の一部分である。1992年1月11日。米国におけるインターネットの発展に注目し、国内の情報通信網の整備に力を注ぐ様子がうかがわれる。《朱鎔基講話実録 第一巻》人民出版社2011年pp.124-125(写真が澤蔵司稲荷慈眼院の空き地でみかけたドクダミの群生。)

p.124  私は今一度述べる問題は、情報産業発展させることの重要性を、必ず十分に認識せねばならないということ、についてである。
   現在は情報時代である。米国人さえ、みな情報産業の発展を彼らの国策としている。皆さんが米国大統領議会報告、委員会報告などをご覧いただくと、情報産業に関係することが彼らのもっとも重視するものである。情報時代において、情報産業を発展させる効用と利益は予測できないほどだ。とくに我々は改革開放を進めているが、情報産業の大発展がなければ、国民経済はとてもよく発展はできない。現在米国ではすでにパソコン(家庭微機)によるインターネット(國際聯網)を実現している。その情報はとても早く活発で、市場競争能力への適応はとても強力で、科学技術の交流の効率もとても高い。現在米国の経済は不景気だと言われているが、(米国の)実力は大変強い。その鍵は科学技術にある。現在、米国と同じようにできる国家はほかにない。日本もまた(米国に)かなわない。それゆえに情報産業の発展に対して、十分な知識を持たねばならない。この問題に対して、私の観点は大変明確である。もし郵電省(郵電部)、電子工業省(電子工業部)がカネが必要とするとき、私はこれまでは止めたことがない(從來不卡)。当然無駄遣いはいけないし、急ぐところに用いるべきである。
 最近、私は電子工業方面の何回かの報告を連続して受けた。情報産業を発展させるには、電子工業が必ず高まらねばならないし、郵電事業が必ず高まらねばならない。あなたがた二つ(の部門)はよく組み合わされるべきで、よく連携(銜接)すべきであり、重複建設をするべきではない。ある部門に対して私は待てという。例えば加工工業に対してその総規模を抑えろといい、その方面の資金を差し止める。重複建設は絶対してはならない。
p.125  我々は過去このことで損失を被っている。多くの重複建設をして、労働が無駄になり、いかに多くの金の浪費になったかわからない。本当の発展にならない。今回の償却で支払いを免れる「両金」(訳注 両金はエネルギー、交通重点建設基金と予算調節基金を指す。)、もどされる40億元のうち、基礎設備にはエネルギー、交通、通信などが30億元を占め、基礎設備がまず高められる。この点において、指導思想は非常に明確であるが、観念はつねに変化(転変)せねばならない。郵電事業には重複建設問題はない、かつ郵電が発展すると情報産業も発展し、それは全社会の科学技術水準(の発展に)を導くことができ(能帶動整個社會的科技水平)、経営管理水準を高め、対外開放の発展を導くことができる。今日私はここで話したことは、皆さんが情報産業の発展を重視するようになることを希望するということだ。
   通信産業の発展に対しては、皆さんは現在の発展で十分だと考える必要はない。私はとても不十分だと感じている。今あなた方の報告のなかで八次五カ年計画期間交換機を1000万増やすとあるが、私はもっと早めるべきで1500万に達するべきだと思う。当然我々の予測はこのようなある速度であるが、これは誰もが皆通信産業の重要性をすでに認識して、各地で通信産業に投資が行われているからである。さらに通信産業自身の蓄積能力も次第に増強されている。このような比較的早い発展速度があってこそ、我々の国家の科学技術、この第一生産力を本当に高めることができる。「科学技術は第一生産力である」という話を、まず情報産業から開始せねばならない。情報産業が発展すれば、全科学技術事業の発展を導くことができる(可以帶動整個科技事業的發展)。

#朱鎔基 #科学技術 #インターネット #澤蔵司稲荷慈眼院     

main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp