ファニイメイ Fannie Mae, CFI

CFI Team, Fannie Mae, corporatefinanceinstitute.com  2022年9月18日閲覧

ファニイメイ（Fannie Mae）とは何か
　ファニイメイとして知られる連邦国民モーゲージ協会Federal National Mortgage Associationは合衆国の政府支援組織であり、低中所得の借り手がモーゲージ（抵当貸付）が手が届くように2次モーゲージ市場を拡げるために設立された。ファニイメイは借り手にモーゲージを提供しないが、2次モーゲージ市場を通じて、モーゲージを購入し保障しているguarantees。

ファニイメイの歴史
　ファイニイメイは、合衆国議会によって1938年に、大不況の間の経済の落ち込みに対処するためフランクリン・ルーズベルト大統領により組織されたニューデイールの一つとして設立された。その役割はモーゲージを証券化することでモーゲージ市場を成長させることであり、そうすることで貸し手により貸付に多くの資産を再投資させて、地域の貯蓄貸付組合への依存を減らさせることにあった。当時のファニメイは、連邦住宅局Federal Housing Administrationが付保したinsuredモーゲージを購入するだけの組織だった。
　1968年にファニイメイは、政府組織から株主に所有された半政府の会社に転換された。このことは同組織にあらゆるモーゲージの購入を可能にし、ニューヨーク証券取引所NYSEへの上場をも可能にした。
　2008年の金融恐慌の間、サブプライム・モーゲージ恐慌は、ファニイメイが市場から新たなモーゲージを購入する能力に影響した。貸し手は、貧弱な信用歴の借り手に貸付する非道徳的貸付行為を行い、そのことが住宅バブルを破裂させた。NYSEが求める最小資本以下まで株価が下落したあと、ファニイメイはNYSEで非上場化された。
　政府がファイニイメイの再生を試みたが、その債務はさらに拡大した。2008年遅く、ファニイメイとフレデイマックは政府に接収されて連邦住宅金融会社FHFC(Federal Housing Financing Corporation)の後見のもと置かれた。政府による2機関の再生で生じた全債務は1924億ドルである。NYSEでの非上場化のあと、ファニイメイは、店頭市場（overthecounter bulletin board）でその株式を取引すると声明を出した。

ファニイメイはいかに機能するか
　ファイニイメイは、モーゲージ・ブローカー、銀行そして信用組合からモーゲージを購入し、貸付リスクを貸付機関からファニイメイに移している。それは、貸し手により多くの流動性を与え、貸し手がより多くのモーゲージを引き受けることを許している。ファニイメイにモーゲージを売る貸し手は、厳格な基準に適合せねばならず、非道徳貸付を行わないことに同意せねばならない。（また）ファニイメイは、同種の貸付を組み合わせて抵当裏付証券（MBS: mortgage backed securities）にして、年金基金、永続基金、ヘッジファンドなど機関投資家と個人投資家に売却している。
　抵当裏付証券を投資家に売った後もなお、ファイニイメイは裏付けモーゲージの所有を続けている。ファニイメイは、投資家に所有に応じて（プロラタベーシスで）月々のモーゲージ支払い相当分を支払う。ファニイメイは元利を含め抵当裏付証券について月々支払いをする。それはまた低中所得向けモーゲージの一定割合を提供している（sets to cater）。

書庫を閉じる前に：記事一覧 - Entrance for Studies in Finance