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新宿御苑

 新宿御苑は久しぶりの再訪で、しかも新宿門以外からの入苑は初めてだった。今回はJR千駄木駅から徒歩5分の千駄木門から入った。これまでは地下鉄新宿御苑前駅あるいは新宿三丁目駅から徒歩で新宿門から入ることが多かった。
 入苑の入り口が違うことで、新たな印象があった。千駄木門から入ると「こども広場」から芝生が広がる「風景式庭園」がすぐに正面の目の前に現れる。この視界の広がりは、なかなかの感動だ。今回は芝生を散策したあと、千駄木門左手の「日本式庭園」を訪れた。
 風景式庭園と日本式庭園を左右に動けるのはなかなか良かった。新宿門から入ると、風景式庭園にたどり着くまでで、少し時間がかかり、芝生を見ると庭園を散策せずに踵を返すことが多かった。御苑は大きいのでどの入口から入るかで異なる印象となることを感じた。
 新海誠監督の『言の葉の庭』(2013)を覚えているだろうか。ここはあの映画の舞台だ。映画の設定は雨の日の日本庭園。人出の少ない雨の日、人影の少ない日本庭園の片隅にある東屋で二人が出会う設定だ。
 またここは第二次大戦前は皇室の庭園。戦後昭和24年1949年に国民公園として一般に公開。戦前、皇室の所有だったもので、戦後、国民に公開された場所を国民公園と呼ぶようだ。現在は環境省が所管。一般財団法人国民公園協会に管理を委託する形。国民公園協会は、皇居外苑、新宿御苑、京都御苑を管理している。この公園はそれゆえ純粋に民営ではない、そのためか、御苑の窓口も少し役所的。協会のHPも堅さを感じる(なお国民公園であって協会に管理が委託されていないようにみえるのは「北の丸公園」。国民公園ではないがそれに準ずる位置にあるものに「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」がある)。
 アクセス JR千駄木駅から徒歩5分で千駄木門。新宿3丁目あるいは新宿御苑前駅から徒歩5分で新宿門。月曜休苑。事前予約必要な場合あり(TEL0333500151)。年間パスポート制あり。

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