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旧細川邸のシイ

 スダジイである。これはいわゆるシイノキ(椎の木)の一種。よくある樹木であるが、シイノキは木材としては利用しにくい樹種とのこと。素人目にも形が直線的とはいえないので柱材に使いにくいようには思える。
 またここで旧細川邸とは肥後熊本藩細川家下屋敷のこと。説明板では幹回り8.13m、樹高10.8m。高さがそれほどでもないこともあり、巨樹として突出した印象がない。なぜこうなっているのか。ややわかりにくいが、主となるべき幹上部が切断されて、大木としての趣を失った木のようだ。上部を失わなければ、2倍近い高さがあったものかもしれない。
 なので大木を期待して見に行くと、少し残念なことになる。なお主幹の根の裏に回ると、何本もの根が錯綜していて、枝は四方に伸びており、この木がなお元気であることが分かる。
 場所は地下鉄南北線白金高輪下車。1番出口をエレベータ―を使って地上にあがり、そこから右手にある高輪区民センター入口にある高輪一丁目方面エレベータで、地上5階の高台にある住宅地に直行してすぐ。スダジイには感心せず、高台の住宅地に直行できる、こちらのエレベーターシステムに感激してしまった。  

旧細川邸のシイ 2011/11撮影 「巨樹と花のページ」より
関東の巨木リスト   「巨樹と花のページ」より
天然記念物(古木・巨木) 樹齢300年以上とする 幹周5.5mの延命院のシイを樹齢400年以上とするのであれば、幹周8mを超えるこちらはもっと樹齢がふるくてもよい。ただこちらの幹の形状はとても複雑だ。
旧細川邸のシイ 2023/03撮影 「巨樹探訪」より

根の部分
主幹の根の部分
主幹の根の反対側の様子
説明板
住宅地に行くエレベータ―が完備されている


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