杜潤生「民主の次第の建設」2008/06

「杜潤生文集（1980-2008）」山西経済出版社2008年、より「経済発展的幾項取向(2008年6月3日)」pp.1470-1472, esp.1472  （杜潤生「有関経済発展的几項新取向」 2008年9月（「杜潤生改革論集」中国発展出版社、2008所収）から底本を切り替えた。）（写真は心光寺の石仏。碑文は寶永元年1704年と読める）

　市場経済が進む中でわが国の政治体制改革が経済改革に比して遅れることは、衣食住が解決された社会（温飽社会）から全面小康社会に向かう過渡に影響するかもしれない。党内外で民主の次第（民主程序）の形成（建立）は不可欠である。まずあらゆる公民の権利について保護法律が与えられねばならない。すべてのクラスの主な責任者の差額選挙制度（複数立候補者制度）を設ける道が探索されねばならない。大衆が民主監督を実行することが奨励される。そうして権力の動作は透明化し、腐敗蔓延が防がれる。
　この種の問題は次第に解決され、今後、中国特色社会主義建設過程（進程）はますます加速する。

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