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鄧小平 党の十二届六中全会での講話 1986年9月28日

『鄧小平文選第三巻』人民出版社1993年11月pp.181-182より全訳。中共十二届六中全会における「中共中央の社会主義精神文明指導方針に関する決議」(草案)討論時の講話。

p.182 資産階級自由化に反対することは、私が最も多く話していることで、かつ私が最も堅持していることである。なぜか?第一に、群衆の中、若い人の間に、一種の思想の流行(思潮)がある。自由化はまさに、この種の思想の流行である。第二に更にあすこに助けるもの(敲边鼓的)がいる。たとえば一部の香港の議論、台湾の議論は、すべて我々の四項基本原則に反対し、我々が資本主義の一組の制度をすべて採用すること、まるでそうすることが現代化を行うことだというように主張している。自由化は一体、どのようなものか?実際上、これは我々の中国の現行の政策を導いて資本主義道路を歩ませるものである。この思潮の代表人物は、我々を資本主義に向けて導こうとしている。それゆえ私は何度も説明している。我々が行っている4つの現代化は、「社会主義の4つの自由化」という名称であると。我々が開放政策を実行し、資本主義のいくつかの有益なものを吸収するのは、(あくまで)社会主義発展のために社会生産力を補充するためだと。
 皆さんは、「四人組」が粉砕されたあと、全国人大が1980年に、憲法の中の「大鳴、大放、大弁論、大字報」の一条を廃止する議案を議決した。なぜ議決をしたか?自由化の思潮があったためである。
p.180   自由化すると、我々の安定した団結の政治局面は破壊されるかもしれない。安定した団結の政治局面がなければ、建設をすることは不可能だ。
 自由化それ自体は資産階級のものだ。無産階級の自由化とか、社会主義の自由化といったものはそもそもない。自由化それ自体は我々の現行政策、現行制度に対抗するもので、ある者は(我々の政策、制度に)反対を叫び、ある者は修正(修改)を叫んでいる。実際の情況は、自由化をするとは我々を資本主義の道路上に導くものであり、それゆえわれわれは、資産階級自由化に反対するというこの提言を採用する。ここで反対したことがある、あすこで反対したことがある、ということにかかわらず重要である、現実の政治が、我々の決議をこのように書くことを求めている。私は採用を主張する。
 見るところ、自由化に反対することは、今回話さねばならないだけでなく、十年二十年なお話さねばならない。この思潮は、頂上には至っていないが、開放が必然的に許すさまざまなものと一緒にやってきて結びついている、無視できないものであり、我々の社会主義四つの現代化を攻撃している。皆さんは一部の香港の議論や、一部の外国資産階級学者の議論を注意して見ればよい、多くは我々に自由化することを求め、我々には人権がないとも言っている。我々が堅持すべきものについて、彼らは反対し、彼らは我々が変更することを望んでいる。しかし我々はなお、自らの実際に照らして問題を提起して、解決するのである。


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