損切りの「上手い人」と「下手な人」の違いとは?〜お客様に損切りを提案する時の重要ポイントを解説〜

最近日経平均株価が大きく下がっています。

これを書いているのは10月5日です。
一時、日経平均株価は27,500円を割りました。

高値から1割近い下げになります。

特に信用取引を使って株を売買している営業マンには辛い相場ですよね。
よーーーくわかります。

信用取引は早めの損切りが必要になります。
しかしお客様に損切りはなかなか言いづらいものです。
特に自分の勧めた銘柄だと尚更です。

しかし、そんな思いをしているのは貴方だけではありません。
頑張りましょう!

ではどうやって損切りを提案するのか。
そこが大事になってくるのです。

損切りのポイントは、『将来の希望とセットで損切りを提案する』です。

「〇〇様はわたしにとって大事な方です。将来取り戻す為にも今ここで一旦切りたいです」

そんな言い方です。

企業が決算で大赤字を出して、リストラを発表する時と同じです。

「今悪くなるのは将来を良くする為なんです。大事な貴方だからこそ、言いづらいけどあえて言うんです」

そういう立ち位置で提案することが大事になります。

その時に

「もしかしたら、損切りしたところが底で、損切りしたらどんどん値があがるかもしれません。でも枠が空いていればまたそこを買いに行けます」

という事も付け加えるとなおいいです。
本当に底で損切りしてしまった時の保険です。

また損切りの提案の言い方も大事です。

「損切りしたいのですがどうでしょうか?」

という言い方をしないことです。
何故ならほぼ100%考えると言われるからです。
損切りして欲しい時にははっきりと

「損切りしたいです」
「切らせてください」
と言いましょう。

また損切りした後も、気をつけることがいくつかあります。

(1)損切りした銘柄が下がった場合

損切りした銘柄が、その後もどんどん下がったとしましょう。

貴方にとっては損切りの提案が当たったのですから、お客様に

「貴方のいう通りだったね」

と言われたいと思うかもしれまん。

しかしそんな態度を取ろうものなら、お客様は貴方から離れます。

その時に言わなければならないことは

「〇〇様が損切りして頂けたおかげです。本当にありがとうございました」

です。

自分が助けられました、と伝えることです。
そう言われるとお客様はまた次も貴方と付き合ってくれます。

(2)損切り後、別の銘柄で利益が取れた場合

損切りした後に別の銘柄を買い付け、今度は利益が取れたとします。

その時にも

「今回利益を出せたのも、あの時損切りして頂いたおかけです」

と言いましょう。

例えばお客様が

「今回儲かったし、前回の損切りはもう水に流そう」

と言ったとしても

「いいえ、僕はずっと覚えています。あの時に切ってもらったおかげです」

と言いましょう。

ここ大事なポイントです!

また切るときもあります。
その時にお客様がまた提案を聞いてくれるかどうかは、その前の貴方と態度が大事です。


(3)損を取り戻して、トータル損益がプラスになった場合

例えばその損を全部取り戻して、トータルの損益がプラスになったとします。
それでも

「あの時のマイナスが無ければ、もっとプラスが大きかったのにと思うと悔しいです」

と言いましょう。

お客様もそう思っています。
自分と同じ立場に立ってくれているんだとお客様に感じてもらえるようにします。


まとめ

ただ株の損切りをするだけでも、ちゃんと考えて損切りする人と、ただ損切りするだけの人がいます。

損切りが上手い人は損切りしても、お客様が離れません。

下落相場が来るたびにお客様が離れる人とついてくる人の差が着いていくのです。

皆さんの参考になれば幸いです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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