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賃貸と持ち家どっちがいいのか。

よく議論されているものの一つに、賃貸と持ち家どっちがいいのか、というのがあります。 

この議論は色々なところでされていますし、結論は人によって違うと思います。だから今回は私の考えを書きたいと思います。

私の考えは

今は賃貸です。

今は、という理由は

好景気が続くのなら持ち家、不景気が続くのなら賃貸

だと思っているからです。

なぜこんな結論になるかといえば、状況によって持ち家は資産にも負債にもなると考えているからです。

状況によって正反対になるなんて、と思う方もいるかも知れません。

しかし世の中のほとんど全てが状況によってその価値が変わります。

例えば『政府の財政支出拡大』

好景気の時には物価上昇を招くので悪手です。しかし不景気の時には物価上昇させるので好手になります。

例えば『増税』

好景気の時には景気を冷やすのに必要な政策です。しかし不景気の時は最悪の政策になります。

まぁこんな難しい例を出さなくても、クーラーは夏には必需品ですけど、冬は使いませんし、傘は雨の時は使うけど、晴れたら使いません。

このように、どんなものでも状況によってその価値が変わります。

むしろ国家にしろ思想にしろ宗教にしろ、絶対正しい結論なり真理があると言い出すと、おかしな事になるのは歴史が証明する通りです。

では賃貸と持ち家、どっちがいいのかをわける状況とは何んでしょうか。それは上にも書いた通り

『景気』

だと私は思っています。

景気とは実質GDPの動きです。だから好景気とは実質GDPが増えること、不景気は減ることです。

実質GDPが長期渡って拡大するなら持ち家。

実質GDPが長期に渡って縮小するなら賃貸。


何故私が景気で判断するのか。

1番大きな理由は

持ち家が値上がりするか値下がりするか、景気で変わるから

です。
マンションと違って一軒家の場合、上物の価値はすぐにゼロになりますから土地の価値だと思ってください。

勿論何事にも例外はあって、好景気でも値段が下がる物件も有れば、不景気でも上がる物件はあります。

しかし全体的に見れば、好景気の時は価格は上がりやすいです。

持ち家は殆どの人が住宅ローンで購入します。

長くて35年間、ローンという借金を返済しなければなりません。

景気が良ければ、雇用も安定化します。いきなり給料が減る可能性も、リストラなどで職を失う可能性も低くなります。

つまりローンが払えなくて住宅が差し押さえられる可能性も少なくなるわけです。

それに、もしそうなっても値段が上がっている可能性もあります。

また、好景気の時は給料が年々上がっていきますから、ローンの実質負担が減っていきます。

値上がりする可能性が高い資産は保有すべきです。

それが不景気になると全て逆になるのです。

雇用が不安定でいつ首になるかわからない、と同時に給料がいつ下がるかわからない中で、35年もローンを払い続ける。

払えなければ、住宅を売らねばなりません。

ですが、不景気の時は価格が値下がりしている可能性が高いです。売れても借金だけ残るなんてことにもなりかねません。

値下がりする可能性が高い資産は売却か、どうしても保有する必要があるのならレンタルやリースで済ますべきです。

今の日本の経済政策では、長期に渡って不況が継続する事は間違いありません。

すると、持ち家は値下がりする資産である可能性が高いと私は考えています。

日本は米国のように景気が悪くなっても、直ぐに政府がGDPが拡大するまで支出も増やし、減税をし、給付金を配る国ではありません。

その国の住宅価格もその国の経済政策の鏡です。

以上が私が持ち家を、今の状況では買わない理由でした。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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