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ちょっと番外編「外国で仕事がしたい」という若者へ

こんにちは今回はいつもの海外出張ネタではなくて学生と会話しているとしばしば出てくる「将来は外国で仕事がしたい」というワードについて 学生の皆さんよりは多少経験を積んでいるオジサンから一言

現代のインターネットが発達した社会では日本に居ながらにしてたくさんの外国の情報を手に入れることができます。それだけでなく日本を飛び出し実際に海外へ出かける そんな機会は僕が若かりし頃よりはるかに多くなったことと思います。生まれ育った日本からちょっと離れた外国へ行くといろいろな刺激を受けますよね

食べ物、言葉、生活、文化 その他たくさん そんな異文化の情報を得たり実際に触れると場合によっては自分の感性に非常にマッチしていつかはここで仕事がしたい、生活したい そんな思いになっていくでしょう

しかし ここで待った! ここで今一度落ち着いて考えてみてください

あなたがやりたいことは以下のどちらでしょうか?

「外国で仕事がしたい」 「やりたい仕事が外国にある」

僕が先ほど言っていた学生との会話で出てくるワードは前者なんです。決して前者が悪いわけではないのですが この後の会話で「外国で何の仕事がしたいの?」と聞いたときに答えられない人、なんでもいいという人は要注意です。

ちなみにこのような回答するのはナゼか圧倒的に女の子が多いんです

語弊があるかもしれないですが簡単に言うとたいていの場合このような方は外国での生活にあこがれてしまっているだけで具体的な目標が無いんです。だから外国に行けばある意味目的を達成してしまうのでその後途方に暮れてしまうというパターンになります。

実はこのパターンにはまった人が僕の身近に何人かいてそのうちの二人はなんと僕の実の従妹なんです。二人もですよ( ノД`)シクシク…

この従妹の一人は新卒で日本の不動産関係の仕事に就きました。しかし学生時代からあこがれていた外国で仕事をするということがあきらめきれず あっさりと辞表を出し単身タイへ行きました。

渡タイ後 いざ仕事を探すもののキャリアもなく、言葉もままならないのでそう簡単には見つからず なんとかかろうじて前職の経験から不動産関係の会社に現地採用してもらえました。しかし、給料はもちろん現地通貨の現地相場なので生活はカツカツです それでも不動産の仕事にやりがいを持っていたなら目標も高く持って向上心も増し続けられたでしょう しかし 不動産の仕事はやりたいからやっていたわけではなかったので早くも限界がきてしまったようです 日本で夢見た海外生活とはかけ離れていたようで数年で日本に戻りました。

もう一人の従妹は元々は教師になりたかったようで学生時代に教員免許を取りました。そして日本の学校に教師として就職ではなく いきなり外国の日本人学校の先生になり、同じくタイへと渡りました。動機は一人目の従妹よりは良いのですが 教師になりたかったというのも外国の日本人学校の先生しか眼中になかったようです。 そして何故外国の日本人学校なのか? と聞くと やはり外国で生活してみたかったという答え。残念ながら「教師」をやりたいが一番ではありませんでした。

そして任期があるようでタイの日本人学校での業務が終了すると次はどこも空きがなかったようで いきなり無職となってしまいました。それでも日本へは帰らずタイで貯めたお金を使い語学を勉強したいということでフランスへと渡りましたがフランスでの目的も無くわずか1年強くらいで資金が尽き、仕事も見つからず泣く泣く日本へ帰国しました(そのまま実家へ)

彼女らは残念ながら最初に夢見た生活にはなりませんでした でも彼らは後悔はしていません。なぜなら自分がやりたいことやっての結果なので


あらためて僕が言いたかったことは

外国で仕事がしたいと思ったとき 何がやりたいのか今一度考えてみてほしい ただただ外国での生活にあこがれるだけならやめたほうがいい。自分のやりたいことが日本ではなくたまたま外国にあるから行きたい もしくは日本には無い環境でチャレンジしてみたいと言って欲しい。

でもそれを理解したうえでそれでもとにかく外国に行きたいというのなら止めない、むしろ行ったほうがいい なぜなら その覚悟を持って行くのなら後悔はしないはず。逆にその時は行かなかったときのほうが後悔するはず。

日本の若者よ 狭い日本に留まるな! 高い目標を持って世界へ飛び出せ!



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