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ぼくのお日さま 

この映画に出会えたことが、嬉しい。
全てのカットが美しい。まるで、印象派の絵画のようで、何度も息を呑んだ。
演じられたキャラクター、撮影、劇伴、あまりにも自分の好み。映画をこれだけ微笑んで観たことの記憶がない。
タクヤくんとさくらさんの2人の子役さんが良い!2人のリアリティある演技と、光を巧みに活かした演出の妙もあり、とてもイノセンス。
荒川さんを演じた池松さん、この役者さんは、抑え気味な演技がいつもジワっとくる。この雰囲気がこの映画のコンテクストに説得力を与えている。
都会の大人社会では当たり前になっているコトも、大人の一歩手前の価値観では、無垢なるトゲになる。寓話的な美しさ、楽しさは一瞬の輝きを放ち、生身のヒトの現実を知り、それぞれの人生に戻っていく。多分少し逞しくなって。
ラストの、鑑賞者の想像にあずける演出がとても好き。
この監督の次作がとても楽しみ。

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