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長崎気まぐれ案内 -番外編 映画「くちびるに歌を」を観て

ずっと自宅待機(?)のよ〜な生活の中でYouTubeや映画をビデオで観ることが普通になって来た。1日の映画の日に映画館を訪れたが館内で密とは到底言えない状況の中でもマスク着用を喚起され注意されたのには正直興醒めしてしまった。

思わず愚痴から始めてしまったが、この間「くちびるに歌を」という長崎の五島を舞台にした映画を観た。

アンジェラ・アキのヒット作「手紙〜拝啓十五の君へ〜」をベースに高校生の合唱部の物語である。

改めて「手紙〜拝啓十五の君へ〜」の歌詞を聞いてこれまで誤解していたことに気付いた。今は苦しく辛いけど未来は明るいよ、今ほど苦しくはないよと呼びかけている歌だと思っていた。

しかし、実際はどうだろうか。

15歳の「僕」は「負けそうで泣きそうで消えてしまいそう」。これに応える未来の僕は「傷ついて眠れない夜はあるけど苦くて甘い今を生きている」となる。結局15歳の僕も未来の僕もあまり変わらず辛かったり苦しかったりするのは変わらなさそう。

しかし、どちらの僕も「今を生きている」、今の喜怒哀楽を味わって生きている。

歳を取り年代が進んでもそのときどきで悩みや苦しみは変わる。しかし、どんな時でも生きているという実感がその感情の中に息づいている。それが今であること、そんなメッセージがこの歌詞に込められているのではとふと思った。

社会人となって関西から長崎に赴任したときずいぶんと西の果てに来たもんだと思った。がしかし、五島は更にその長崎市の西に位置する。海の青さが鮮やか。島に上陸したことは一度もないのだが五島沖を船の試運転で何十回となく航行した。本州では決して見られない風景がそこにはある。合唱部のコンクールが長崎市で行われるシーンがあるのだが会場の公会堂は老朽化もあり取り壊され今はもうない。

緑豊かな風景を目にして思ったこと。

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