見出し画像

盤上この一手!はベストか?

中学、高校時代に校庭で毎朝の朝礼があった。ふと思い出す印象に残った数学の先生の朝のお話。
その先生は囲碁をする。その囲碁において好手と言われる絶妙の一手を繰り出すよりも悪手をしないことの方が大切という話をされた。好手を考え出すことも大事なのだろうが勝負において不利となる悪手をしないことの方がもっと大事である、大切であるという話。

自分は囲碁はルールさえ知らない。将棋はルールは知っているが普段からやらない。囲碁も将棋もしない。でも、羽生善治本はよく読む。将棋はせずとも勝負の世界にある種の憧れがあるのだろうか。どちらにしても一つのルールに従ってゲームを一生の生業にするということは並大抵のことではない。飽きっぽい自分には到底向かない。そもそもそんな高度な頭脳を持ち合わせてはいないが。それはともかく、好手より悪手を打たないということ。野球で言えばホームランを打つより守備でミスをしないといったところだろうか。大きなミスをしない。取り返しのつかないミスを犯さない。小さなミスを繰り返さない。それを可能にするには地道な努力が必要なことは当然だ。ただし、部外者から見ると派手さもなく華やかさもなく平凡に見えるだろう。見た目以上に不断の努力が要求されるにも関わらず、だ。むしろホームランの様な一発逆転の派手さが要求されないために平時から注意深くことを進めていけということだ。

仕事で言えば用意周到ということか。いろいろなケースを考え、まず最悪のケースを想定しあらかじめ対処しておく。そうしておけば余分な仕事は増えない。小さなことの積み重ね。言うは易く行うは難し。それでも肝に銘じておく価値はある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?